ヤブ医者の語源が面白かった

こないだテレビで見て「そうなんだ!」と思ったやつ。ヤブ医者の語源です。見出し画像みたいにお医者さんがスマホで治療方法をググってたらちょっと嫌ですね(笑)

ヤブというのは「藪」なのかなと思ってたのですよ。ところがヤブ医者のヤブは「養父」だったという説がありまして。

兵庫県に養父市(やぶし)という場所があるのですが、そこは昔但馬国の養父とよばれていてそこは名医がたくさん輩出された場所なのだとか。死にそうな病人をしばしば治すほどの名医が何人も。

江戸時代には養父の医者は名医だということで全国にその名が広まったらしいんですが、「私は養父の医者の弟子だ」とか「実は私は養父の出身で」とかいう嘘医者が出てきたらしい。まぁどの時代にもそういう「いっちょかみ」みたいな人ってでてくるよねー(笑)

そんなことが続いた結果、名医を輩出する養父の名前はすっかり地に落ちてしまい、「藪医者」という名前まで変えられて下手くそな医者を差す言葉になってしまったらしいです。

そんな養父ってどんな場所なんだろうと検索したら…養父市が藪医者の語源の話を市のHPでやっててびっくり。

「養父の名医の弟子と言えば、病人もその家人も大いに信頼し、薬の力も効果が大きかった。」と「風俗文選」にもあるように、「養父医者」は名医のブランドでした。しかしこのブランドを悪用する者が現れました。大した腕もないのに、「自分は養父医者の弟子だ」と口先だけの医者が続出し、「養父医者」の名声は地に落ち、いつしか「薮」の字があてられ、ヘタな医者を意味するようになったのではないでしょうか。(「薮医者」の語源については、様々な説があります。)

「やぶ医者の語源は、養父の名医?!」

将軍家に仕えたとか大名を診察したとかほんとに名医輩出の地ですね。
いい薬を作れる薬草が育ったり手先の器用な方が多いとかきっと何かあるのでしょう。

と、養父市のHPを見てるとなにやら「やぶ医者大賞」なる賞を決めている様子。ええーそんな大々的に言っちゃっていいの?イグノーベル賞の医療版?と思ったら本当に名医の方を選んで表彰してました(笑)

特に地域医療などに注力されている「縁の下の力持ち」のようなお医者さんを取り上げて表彰しているみたいですね。

中嶋先生は、依頼があれば地域内のどこの限界集落にも往診に出向かれ、患者家族の気持ちに耳を傾け、地域でどのように暮らしたいか、敬意を表しながら寄り添った医療を実現しておられます。
へき地医療への意識が高く、無医地区である三谷地区で月2回、医療MaaSによる遠隔診療を導入され、診療看護師と連携した診療は全国的にも目新しい活動となっています。地域でいつまでも元気に暮らしていく一助になりたい!その思いを乗せた活動も展開されています。

「第11回やぶ医者大賞」受賞者

やぶ医者の語源は「養父」だという以外にも「野巫」だったという説もあるみたいで、字の通り「まじない」で嘘っぽい治療をした、それが藪という字が当てられて「藪医者」になったというのもあるようです。

世界にも面白いものはたくさんあるのですが、まだまだ日本にも日本語にも面白いものはたくさんありますね。
また「ビビビ」と感じた面白いものがあったら書いてみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました