
東京オリンピックの前にね、こんなことを考えていたんですよ。
「選手村をあとでマンションにして売り出すんじゃなくて、移動できてぱっと仮設できるようなタイプにすれば災害時の仮設住宅として使えるのに」って。
災害が起きて自分の家に住めなくなった方は体育館で寝泊まりしたり、そこから準備が始まってプレハブの仮設住宅に住んだり。
避難所での生活はプライバシーも守られず大変な生活だと聞きます。
ネガティブな話だと言われるかもしれないけど、富士山がいつ噴火するかわからない、いつどこで巨大な地震がおきるかわからない。
北海道だからセーフとか沖縄だからとか岡山だからとかそういうことじゃなくて、日本はどこが被災地になっても全然おかしくないんですよね。
日本の住宅メーカーの叡智を結集したら災害に強く、設営や撤収が早くでき、被災された方のプライバシーが守れる仮設住宅が作れるんじゃないかと思ったわけです。小さな声だけどSNSで呟いてみたりもしたんだけど。
でも結局はまぁ超一等地にマンションがダダっとできただけでした。

マンション計23棟と商業施設1棟が造られ、全体の戸数は6532戸にもなります。人口は約1万2千人になると想定されていて、エリア全体を住宅地として開発する大規模計画です。
大手デベロッパー10社が参加ですって。

へー(白い目)
まぁいろんな思惑とか利権とかあるんでしょうけどね。しらんけど。
日本の片隅のおっさんが何を呟いたからって何が変わるわけでもないけれど。
そう思ってたんですけどね。ところが。
愛知でアジア大会があるんですって。あと1年で行われるそうです。
で、その特集を読売新聞がやってたんですがいい記事を見つけたんですよ。
「移動式宿泊施設を活用 循環型モデル提案」ですって。記事を読むと
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経費を節約するために選手村は作らない
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ホテル、クルーズ船、移動式宿泊施設を準備する
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移動式宿泊施設はリースで大会後に返却
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災害時には再利用も可能
なんと素敵なことだと思いました。
たとえば国民スポーツ大会とか大きなスポーツイベントのときに宿泊施設をこういうふうに運用すれば【作る、使う、修理する、保管する、リサイクルする】という流れができると思うんですよ。
南海トラフ地震もいつか起きる、と言われています。
NHKのサイトで被害想定を見ると本当にびっくりします。
暮らしや経済に関わる被害想定も改めて算出されましたが、避難者は地震の1週間後に最大1230万人と、全人口の1割にのぼるほか経済被害も270兆円余りと国家予算の2倍以上となり、深刻な影響が日本全体に及ぶことが浮き彫りとなりました。
1230万人って日本の人口の10%が避難生活をする?どこに?どうやって?
そのための施設を「いますぐ作る」は難しいのかもしれないけど、こういうイベントとかの予算でコツコツ作れば多少でも役立つのでは、と思いました。もちろん自分でなんとかする、も必要な部分もあるかもしれませんが。
私が睡眠のときに使うハンモック、実は災害時にも役立ちます。

簡易ハンモックの作り方を紹介したのは、特殊救助隊の嘉数(かかず)光洋巡査長(34)。2月のトルコ地震で救助活動支援に派遣された際、路上で寝る被災者に簡易ハンモックが役立つと考えた。「地面から離れて寝ることで寒さ対策もでき、地面の固さも気にしなくていいので、体力が温存できます」と話す。
地面が濡れていても空中は大丈夫だし、柱が2本あれば寝れるので。

私が経験した阪神・淡路大震災も東日本大震災も能登半島地震も起きたのが冬だったので水や食料品の腐敗がしにくかった。
もしあれが真夏の35℃を越えるような日だったら…水分補給すらままならないのかも。
今できることをコツコツやっておくことが大事なのかなあと思います。

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