浦井健治さん主演「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」レビュー!圧倒的な演技に感動!

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ミュージカルを楽しむなら予習が大事!とよくわかりました!

今年はいろんなことにチャレンジしようと思っている私。

6月ごろに「面白いミュージカルがあるから」と聞いて申し込んでいたのが浦井健治さんが主演で行われるミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の大坂公演。

アメリカのオフブロードウェイ(ブロードウェイよりも小規模な劇場)で上演され映画化もされたもので、すでに日本でも三上博史さん、山本耕史さん、森山未来さんが主演で上演したのを今回が浦井健治さんが、というわけです。

せっかく見るなら、と映画のサントラCDを聞いたりアマゾンで映画を見たりしながら予習をしっかりしたおかげでノリノリで最高の舞台を楽しむことが出来ました。

まだファイナルの東京公演も残っているので、もし今から見ようという方がおられたら!参考になれるかと思います。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のストーリー

東西ドイツが分裂している頃、ということで30年近く前のお話。

共産主義側の西ドイツに生まれたヘドウィグ(少年の頃の名はハンセル)は父親から性的な虐待を受けたことで母親と二人暮らし。二十代後半になったときにベルリンの壁の近くで出会ったアメリカ軍の男性から(男性ながら)好意を寄せられ結婚しアメリカに行くことになります。

アメリカに行くなら母親の戸籍と名前(それがヘドウィグ)を使えば良い、しかし身体検査を逃れることが出来ないことから性転換手術を受けるのですが、それが失敗し「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が下半身に残ってしまいます。そしてせっかくアメリカに渡ったヘドウィグは1年後の結婚記念日には離婚と東西ドイツが併合するという「今までの自分に対する行き場のなさ」を味わいます。

ベビーシッターのアルバイトなどで食いつないでいたとき、昔を思い出しロックバンドを結成、同じ頃ベビーシッター先で知り合ったロック好きの少年(トミー・ノーシス)に出会いヘドウィグは自分の歌に対する情熱をすべて彼に教え、2人で曲を作り歌い有名な歌手に成長していきます。

そんなある日、キスすらしたことがないヘドウィグとトミーはついに結ばれるムードになったものの、トミーがヘドウィグの下半身に触れた時トミーは残された1インチ(ヘドウィグの過去)を受け入れることが出来ず去っていきます。しかし去っていったのに2人で作った曲をトミーは歌い続け大人気のロックスターに。その恨みを晴らすべくヘドウィグは「アングリーインチ」というバンドを結成、トミーの後を追いかけまわします。

さてここで。一人全く触れていない一人の男性がいます。名前はイツハク。この人はこのストーリーに無くてはならない人なのですが、せっかくなのでこの方のことは書かないでおきましょう。ぜひミュージカルで映画で楽しんでほしいので!

このヘドウィグのストーリーに歌が挟み込まれます。ときには荒々しく、ときにはしっとりと。性転換手術で失われたかのように思っている「自分のかたわれ」を探し求めるための感情を込めて。

このストーリーと曲を知らずに「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の上映を見に行くと「???」となりかねません。あまりにショッキングな経緯なのでストレートに語ることができないので、比喩的な表現なども多くなりますし、曲も大音量でガンガン響くと細かな歌詞までは耳に入ってきません。

アマゾンなら199円で48時間見放題になります。私もこれで2回見たのでストーリーがよくわかりました。1回見ただけでは細かな部分がわからずもう1回見てなるほど納得、となることも。

浦井健治さん主演の「ヘドウィグ~」で使われる曲のほとんどはこの映画でしっかり出てきますし字幕版なので曲が流れながら意味もだいたい掴めるようになります。公演ではしっかり日本語訳されて歌われていますので曲自体を味わいやすいです。

さて、そんな「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。なんと最初のセッション部分までは写真、動画撮影がOKなのです!SNSでのシェアもOK!といわれているので写真のご紹介もしておきましょう。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」in Zepp大坂

私がいったのは9月23日(月)祝日でありZepp大坂での最終日です。26日(木)からファイナル東京公演だそうです。

浦井さん人気で圧倒的に女性が多かったです。男性トイレはガラガラ、使い放題でした(笑)チケット代と別でワンドリンク(500円)です。入場はスムーズ。

入り口で待っていたポスター。これはSNSなどでよく見かけましたね。

ヘドウィグ役の浦井さんと一緒に写っているのが女王蜂というバンドでボーカルをしているアヴちゃん。浦井さんの声量にもびっくりしたのですがこのアヴちゃんの歌の良さもびっくり。

ミュージカルは歌がストーリーを引っ張っていくものだというのが本当に良くわかります。歌がメイン!セリフは福神漬!

舞台はすでに開いていて暗転や明転もありません。このステージのみで全てが始まります。写真はセッションが終わるまで自由に撮り放題です。着席時に電源を切ったりしないで大丈夫。セッション終了後にちゃんと電源を切る時間が用意してあります。私の場合iPhone7とAppleWatchと2つの電源を切る必要がありますが、十分切る時間があります。

ちなみに、セリフでもなく歌でもない暗闇と静寂がしばしば訪れます。絶対にスマホなどの電源は切りましょう。光るだけでも大迷惑です。

ほら、舞台の前に写真を撮りにいってる方が沢山。始まる前はのんびりリラックスムードです。

ひとりづつバンドのメンバーが出てきて音の調整などを始めます。じゃれ合ってみたり遊びなんだか演技なんだかわからない時間が流れますw

ほら、絶対遊んでる(笑)でもこの方達があとであんなダイナミックなロックを奏でる方たちに変貌するとは。

さて、イツァーク役のアヴちゃんが出てきたところでセッションが始まります。主役が出てないのにこの迫力、文字でしか伝えられないのが残念です(動画撮ってる余裕がありませんでした)

このあと注意事項などが始まり、スマホの電源を落とすこと盗撮などの禁止などが説明されます。そこまでは撮影OKなので電源を焦って消さなくてほんと大丈夫。

私なんてミラーレス一眼に望遠レンズつけて思い切り撮影していましたし。さすがに2階のテラス部分で撮影するときはスタッフの方に「ここで撮っていいですか?」って一声かけましたが。

来場していた方が女性が多かったこと、子供がまったくいなかったこともあって「うわあ」という事も起こらず集中して見ることができたのも良かったです。

始まったミュージカル、圧倒的な音楽と情熱

このミュージカルは主役のヘドウィグの人生をぽつりぽつりとたどりながら歌を絡めていくことで進んでいきます。

ヘドウィグの登場は華々しくハードロックで!母親にベッドで寝るときに話してもらったストーリーは優しげでムードのある曲、そして悲しげなバラード。ヘドウィグの感情は歌そのものであり光と音で見ている側にガンガンと伝わってきます。人生に波があるように、音楽にも激しさや悲しさ、穏やかさが合わさっています。

曲はオリジナルからほとんど変えていないので耳心地もよく、歌詞は日本語にかえてあるので意味を掴みやすくストーリーに入り込みやすい。

主役の浦井さんはテレビで見たりインタビューなどで声は聞いたことがあったものの、こんなに声を使い分けられる上に声量があるとは!というびっくり。歌もアヴちゃんにまったく引けを取らないうまさ、どれだけ練習を積んできたのでしょう、歌手じゃないのに。本当に驚きです。

バンドのみなさんも本当にうまくて、この舞台のためだけに作られたと思うと「もったいないな」と思ってしまいます。どうやらメンバーの方々も「もったいない」とおもっておられるようで。

ジョン・キャメロン・ミッチェルはこの「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の続編を考えているという記事を見たんだけど結局どうなったんだろう、それも興味があるのですが・・・。

深く書くとネタバレになってしまい東京のファイナルを見に行く方に申し訳ないのでこのあたりにしておきます!

 

私が舞台を見て楽しむことが出来たのは「予習」のおかげ。深く楽しむためにはぜひ映画を見ておきましょう。それも2回見れば2回目に納得できることがたくさん。

あれ、あのときのあれは・・・ああそういうことか!というのがいくつもでてきます。一度では理解できないこともあるのです。

曲の転調もありますし音楽にノリノリで楽しみたいという方もぜひ映画を見てみてください。曲はしっかり使われているので本当にオススメです。

私は中古でCDまで買ってしまいましたがSpotifyにもあるみたい。見に行く前の週から何度も何度も聞いてました。帰り道も聞きながら「じーん」としましたよ。

 

ミュージカルなんて見るのは久しぶりだし舞台すら久しぶり。それでもとても面白く見ることが出来ました。

こんな休みの日の過ごし方も楽しいものですね。