自転車通勤のメリットとデメリット、楽しいことと辛いことをまとめてみました

新しい生活様式に自転車通勤を取り入れてみようと思った人に伝えたいこと

2020年、新コロナウイルスが世界に広がりたくさんの方が感染しました。日本でも首都圏を中心に沢山の感染者、亡くなられる方も。

感染拡大を防ぐために行動の自粛を求めた結果、経済は衰退し国を上げて景気回復、雇用の維持を求められることになっています。

新コロナウイルス感染拡大は5月半ばになり落ち着きが見られますが完全に無くなるには予防ワクチンや治療薬の完成が待たれるところです。

世界中に広まったことから「完全にウイルスが無くなる」世界は来ないのかもしれません。世界中で「アフターコロナ」と呼ばれる感染拡大が終わったあとの世界についての議論がすすむようになりました。

日本でも「新しい生活様式」ということでアフターコロナで行きていく、生活の仕方が厚生労働省から公表されています。それらは公式サイトからチェックしていただくとして、その中にある項目の一つ「公共交通機関の利用」について書いてみたいと思います。

今まで電車、バスなどの公共交通機関を使っていた方に「公共交通機関利用中は会話を控える」「混み合う時間を避ける」「徒歩や自転車利用も併用する」生活をすすめるものです。

私は以前から通勤に電車やバスを使わず自転車での通勤を行っていて、はや9年になります。この9年間で自転車通勤についての経験というのは「新しい生活様式」で自転車を利用し始めようという方に良い判断材料になるのかなと考えました。

そもそも自転車通勤に変えたきっかけは、そのメリットやデメリット、楽しいことや辛いことなどを書きながら「新しい生活」に自転車を取り入れようか考えるとき参考にしてもらえたらと思います。

私が自転車通勤を始めたきっかけ

もともと自転車通勤を始めたきっかけは満員電車などの3密を防ぐためでもなんでもありませんでした。

それは「ダイエット」。通勤で1年間原付バイクで通ったところ運動不足もあって体重が80kgの手前までいってしまったこととき、「毎日無理矢理にでも運動しなきゃいけない」状況を作ろうと自転車通勤にしたのです。

結果、80kg手前まであった体重は数年で56kgまで下がりました。毎日の運動はダイエットに効果がしっかりでてきます。

詳しくはこちらの記事にまとまっているのであとででも見て下さい。

この結果、体重は思った以上に減りましたし、自転車に乗る楽しさに目覚めた私は「ロードバイク」「マウンテンバイク」「自転車で行くキャンプ」などの新しい趣味を見つけました。

もちろん、自転車通勤はすべてが素晴らしい、楽しいものではありません。辛い日やデメリットなどもあります。いろいろ考えた上で始めようかやめておこうか考えてみてはいかがでしょう。

自転車通勤のメリット、デメリットとは

新しい生活様式にまで名前が出る自転車。通勤を自転車に変えるメリットやデメリットはどこにあるのでしょう。私の思いつくまま書いてみようと思います。

自転車通勤のメリット

3密を防ぐことができる

今回の新コロナウイルスの感染、拡散を防ぐには「3密(密閉、密集、密接)を防ぐ」のが大事とされています。電車やバスというのは動く箱の中に人が乗り込むものなので、通勤時間が集中するとどうしても3密状態になりがち。

時差通勤やリモートワークがこれから進むとはいえ、3密の状態が完全になくなるのは難しいでしょう。

自転車通勤には「密閉」という概念がほぼありませんし、密接して走ることも密集して走ることもみずからが選ぶことができます。くっついて走らないことを意識すればかなりリスクは減ると思われます。

公共交通機関の遅延に巻き込まれない

私も以前1時間以上かけて電車通勤していた時期がありますが、台風や事故などによって電車が遅延してしまい遅刻したり帰宅時間が遅くなることがありました。

一番ひどかったのは終電に乗ったら事故に巻き込まれてしまい、家についたら3時ごろだったこと。翌朝7時には家をでなくてはいけなかったのです(笑)

自転車通勤の場合そういった公共交通機関の事情には関係がありません。電車が遅れようがバスが来なかろうが自転車で走ればいいのです。ルートをしっかり把握していれば道路工事などがあったとしても多少の迂回で済みます。

健康によい、ストレス解消

先ほど紹介した私の記事もそうですが、自転車に乗ることは健康に非常に良いです。ドイツのことわざに「トラック一杯の薬よりも一台の自転車」というのがあるのですが、膝や足に負担が少なく心肺機能の向上にもなる全身運動なのが自転車。

ウォーキングやジョギングは体重が足に直接かかるためいきなり始めると膝などを故障してしまうケースがありますが、自転車は体重を「ハンドル、ペダル、サドル」に分散するため怪我をしにくいというメリットがあります。

「体重が増えすぎた」「もともと膝が悪い」という方にもぜひおすすめなのです。

また、ウォーキングに比べ短時間で遠くに行けるのでうつりゆく景色も楽しみやすく「遠くに行けた」充実感や体を動かした心地よさはストレス発散にも。

時間短縮

首都圏で働いている方ならきっと分かるのですが、「距離は近いのに地下鉄で乗り継ぐ大変さ」はあると思います。直線距離だと近いのに乗り換えたり階段を降りたり登ったりする煩わしさ。

自転車通勤には乗り換えはありません。上り坂や下り坂はありますが電車待ちのようなじっとしている待ち時間は信号待ちくらいのもの。

もちろん、距離や坂の量などによって影響を受けるのも自転車ですがそれは後ほど紹介します。

 

こうやってみるとメリットの多そうな自転車通勤ですがデメリットもちゃんと存在します。良いところだけに目を向けて「始めてみたけどがっかりだった」というのは防ぎたいところです。

自転車通勤のデメリット

自転車本体にまつわるデメリット

どんな自転車を使うかで大きな違いがでてくるのが自転車通勤。例えばテレビなどでヒョロヒョロでハンドルが変な形でヘルメットを被りさっそうと走っている自転車を見たことがある方は多いと思います。いわゆるロードバイク。

軽いしスピードはびっくりするほどでます。その分値段も高く軽量化をはかったタイヤは薄くすぐパンクする。高級な部品を使っていることから盗まれやすく、ばらして転売するため盗まれると見つからないことも多いのです。

自転車専用泥棒は道路に数十万円の現金がぶらさがってるだけにしか見えないのです。チェーンカッターでぱちんと切って持って帰ってしまいます。

そこそこの値段でそこそこの自転車選び、が大事になるのが自転車通勤だなと私は9年かけて思いました。

自転車が壊れたり盗まれたりパンクしたりと、自転車通勤をすれば「自転車にまつわる」何かが起こるのは仕方がないことです。でもそれはある程度自転車選びの段階で防いだりすることもできます。

自転車の保管場所も大事です。道路に適当に乗り捨てるように置いておけば当然ながら撤去されます。会社の敷地内などにきちんと保管できる場所や駐輪場の契約などが必要です。

雨や雪の日の対策が必要なこと

雨の日や雪の日、公共交通機関なら駅まで行けば電車やバスの中は傘をささずに目的地まで移動することができます。ところが雨の日の自転車通勤は雨が容赦なく自分と自転車、バッグに降り注ぎます。雪の日は容赦なく滑ります。

もちろん対策すれば雨の日や雪の日をすこしでも快適にしようとすることができますが、雨や雪は避けられないことなのです。

自転車通勤は疲れる

目的地までお金を払えば連れて行ってくれる公共交通機関に比べ、自転車は自分で漕ぐので疲れます。ギヤがついていない自転車は安いですがその疲労感はギヤ付き自転車にくらべるとかなりのもの。疲れた帰り道に自転車に乗って帰るのは以外に大変だったりします。

「今から○分自転車漕がないと家に帰れないのか・・・」と何回も考えたことがあります(笑)ただそれがダイエットには繋がるのですが。

もちろんルートなどの条件も大きく影響を受けるので後でまとめてみます。

 

このように自転車通勤にはメリットやデメリットがあり、どんな自転車を選ぶか、どんなルート(距離、坂の多さなど)を使うかによって影響を受けます。楽に自転車通勤ができる人、逆に向いていない人ももちろん出てきます。

そんな方のことも考えながら「自転車通勤で楽しいこと、つらいこと」を考えてみます。

自転車通勤の楽しいこと、つらいことは

私が9年通勤してみて「こういうのは楽しい」「こういうのは辛い」をまとめてみます。

自転車通勤の楽しいこと

ダイエットの件でも書きましたが、自転車通勤はいい運動になります。あまりに近い距離だと効果はあまりでないかもしれませんが、私のように毎日片道20分くらい走ると運動としての効果が出てくるでしょう。

道路は平坦なほうが走りやすいです。会社に向かって上り坂になっている会社通勤は帰り道が楽ですし、会社に向かうときに下り坂の場合は帰り道がしんどいことになります。

大きな川を渡ったり大きな道路をまたぐときは巨大な橋などがかかっていたりすることもありますが、そんな場所の景色を眺めてみるのも楽しいものです。四季の移り変わりは受ける風によってすごく伝わります。

初夏のそよ風や夕立前の土の匂い、草むらのムッとする空気などは公共交通機関では味わえないものです。もちろんどこを走るかで変わってきますが公園の横、川沿いの道などお気に入りの通勤路を作る楽しみもあるのです。

私の場合、大きな川を超えて通勤しているのですが、そこでは鳥をたくさんみかけます。ひばり、雀、カラス、うぐいす、その他たくさんの季節の鳥。鳴き声をきくのも楽しいです。

会社に行くときは始業時間に間に合うように走る必要がありますが、帰り道は多少遠回りしてもいいのですから。ちょっとした「仕事帰りのご褒美」みたいな時間になったりもします。

自転車通勤の辛いこと

例えば雨の日。レインウェア(合羽)を着て自転車に乗ることになりますが、雨水はしのげても汗がこもって体が冷たくなることがあります。靴は濡れてしまうので長靴を履いたり靴用のカバーをつけたり。

雪の日には滑ることがあるので滑りそうな場所は自転車から降りて歩いたりすることもあります。天候に左右されやすいのは屋外で利用する自転車の辛いところ。

そしていきなりのパンク。先ほども書きましたが細いタイヤではパンクのリスクが多くて、多いときは1週間に2回くらいパンクすることがありました。特に多くなるのは年度末で道路工事が増える(尖った小石などが道路に落ちやすい)頃。

自転車にパンク修理セットを積んでいていつでもパンクには対処できるのですが、朝の通勤のときにパンクすると困ることになります。出勤しようと自転車にまたがったらパンクしていた、なんてとても困るものです。

「部長、自転車に乗ったらパンクしてたので遅刻します」なんて言えないですもんね(笑)

ちょっとしたパンクなら空気を思い切り入れておけば目的地まで空気が抜けながらでも到着できることもありますが、空気入れを自転車に積んで空気を入れながら走る、なんていう力技もできなくはありませんが・・・

私の場合は自転車が身近な場所(マンションのベランダ)にあったので、朝起きたら一番に自転車をちらっと見てパンクをしていないか確認、もしパンクしていたら朝ごはんをちょっと抜いてパンクを修理し、会社についてから朝ごはんを食べたりしていました。

公共交通機関ならそんな苦労はしなくてもいいのに、とは自転車のパンクを修理しながら何度も思ったものです。

デメリットや辛いことは軽減することができる

このようにメリットやデメリット、楽しいことや辛いことがある自転車通勤ですが、辛いことやデメリットというのは事前の準備やチョイスによってある程度防いだり軽減することができます。

たとえば自転車自体のデメリットなどは自転車を購入する時の選び方や便利グッズなどで軽減することが。私はこんな記事も書いています。

通勤に使うくらいならアルミのクロスバイク、タイヤをやや太めにしてパンクしやすさを軽減、泥除けやライトをしっかりしたものをつければ「快適に走る」ことができます。お値段もそんなに高くありません。

例えば公共交通機関の定期代を考えれば自転車代はいつか元が取れたりしますし、自転車の盗難保険などもあったりします。

雨の日の辛さもシューズカバーや機能性の高いレインウェアなどによって多少のカバーはできますし、夏の場合は会社についてから着替えてしまう、会社によってはシャワーなどがあれば利用するという手も。

小さなパンク補修材を自転車に積んでおくのも良いですし、濡らしたくない荷物なら完全防水のリュックやバッグなどもあります。ノートパソコンを持ち歩きたい人は自転車に固定するバッグ(パニアバッグなど)を取り付ければ重いリュックを背負う必要すらありません。

これは私の通勤スタイル。自転車の後輪部分にバッグを取り付けてあり、そこに荷物を入れています。リュックだと肩に食い込むような重い荷物も軽々と積むことができますし、完全防水のバッグを使っているので濡れる心配もありません。

最近のタイヤは品質が良くなったのでパンクもしにくいものが増えました。パンクしにくい素材をタイヤの底面に貼り付けたようなものもあります。でもできれば自分でパンク修理できるくらいにはなっておきたいところです。

自宅から会社までの距離、道路コンディションなどには注意

私が通勤しているのは距離でいえば片道7キロちょっと。往復で15kmくらいです。ほぼ平坦な住宅地から田園を通り郊外の自然あふれる場所に向かって走っていきます。

信号もあまり多くなくその距離を焦らず程よいスピードで走ると片道20分~25分くらい。信号にひっかかったりひっかからなかったり、家を出る微妙な時間によって左右されます。

これが例えば片道20km、市街地で信号がたくさんあるような場所を通勤しようとすると片道1時間以上覚悟しなくてはいけません。乗る時間が増えるとパンクのリスクももちろん増えますし、毎日往復で2時間を自転車に乗るのはメリットよりもデメリットのほうが多いかもしれません。

また、距離は短いけどびっくりするような坂道を登ったり降りたりするような地形なのも考えもの。坂道を登ったら下り坂、下り坂を降りたら上り坂が帰り道にやってきます。

真夏の暑い日に自転車で汗だくになって坂道を登って通勤、会社についたらぐったりして仕事にならない、では困りますよね。実際に休みの日に走ってみたり歩いてみたり、道路の高低差を表示するアプリなどもあるので使ってみると感じが掴めます。

自転車通勤には適正な距離があります。近いのは別に構いませんが遠くなるとリスク、辛さがかなり大きくなります。

グーグルマップで自宅と会社をルート検索し、移動手段を「徒歩」にすると高低差が表示されるので便利ですよ。

試しに自宅から会社を調べてみたところ、「上り3m」「下り9m」だそうです。とても平坦で走りやすそうですね。ぜひ自宅から会社をチェックしてみてください。

また、最短距離だからといって車の往来が激しい道、狭い道などを通るのも考えものです。交通事故はなるべく起こしたくないし起こされたくないもの。車にぶつかると100%自分が怪我をします。

通勤手段を公共交通機関にしておいて自転車通学で怪我をした場合、労災の都合もあるのですが会社からこっぴどく怒られることもあるので気をつけて下さい。会社の総務課などに「自転車通学に変更したい」などと相談したほうが良いです。

会社によっては禁止しているところ、通勤費を減額されるところもあったりします。そこは各自確認してください。

それでも私は自転車通勤してよかった

メリットやデメリット、楽しいことや辛いことを考えてみましたが、やはり私は自転車通勤にしてよかったと思っています。

しかしそこには「全員にとって良い!」ではなく住んでいる環境など「たくさんの条件」がある中で自転車通勤が可能な状態だったということです。

距離や高低差などによっては不可能な通勤もあるでしょう、もちろん公共交通機関を使って通勤すればよいのです。たとえば雨が降りそうな日は電車、バスを使うでも全然構わないと思います。楽な部分だけ取るのももちろんありだし、冬はバスに乗るのだってもちろんありです。

デメリットを消すような方法を取ればよいことですし、しんどいことを我慢して続けるほどのことでもないと思うのです。ただ、そんな自転車を使うような生活を少し検討してみるのも良いかなと思いました。

新コロナウイルスによって生み出される「新しい生活様式」の中で自転車も使ってみようと思われた方の参考になれば嬉しいです。