「茶は三煎」とめちゃくちゃの話

たぶんビジネス書とかをたくさん読んでると見たことあるーというお話かもしれないのだけれど。

緑茶を飲むときには三回に分けて飲むとお茶そのものの味を楽しむ事ができるっていうんですよ。

一杯目はややぬるめのお湯を入れて旨味と甘味を味わう。
二杯目はやや熱めのお湯を入れて渋みを味わう。
三杯目は熱湯を入れて苦みを味わう。

これを「茶は三煎」なんていいます。
入れるお湯の温度で溶け出る成分が変わるらしくて、ぬるいお湯は葉っぱの旨味や甘味が、やや熱めは渋みのタンニンが、熱湯はカフェインの苦みが出やすいのだとか。

で、これを理解せずにいきなり熱湯でお茶を出すと…渋みも苦みも甘みも全部混ざったようなぐちゃぐちゃな味になり、これが「目茶苦茶、無茶苦茶」の語源になったとか(これは諸説あり)。

たしかこれにはそう書いてありました。

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言葉ってホント面白いですよねー。
なんでも「やばい」って表現したらホントもったいないですよ(昨日の話)

404 NOT FOUND | さきまる
言葉の玉手箱

以前勤めていた会社のお客さんに宇治田原の製茶所があって同行したことがあるんですよ。

座ってお茶を出してくださったんですが本当に美味しかったんです。
話をしながらお湯を一回沸騰させて程よい温度になるまで話を続けて、ちょうどいい温度になったら急須に入れてスーッとお茶を「どうぞ」って。

その所作がすごく丁寧で美しかった。
3杯のお茶を入れるのに最後は数滴づつを3杯にきちんと分けて出すのです。ちょんちょん、ちょんちょん、ちょんちょんって。

「お茶をいれてやってる」感が全然なくて話の合間にお茶を入れてすっと出すその仕草がびっくりするくらい丁寧で感動しました。

ついでにお茶の話。

訪問先でお茶を出して頂くことがあると思うのですが、最後までずっと飲み残しておいて最後にずずーって飲み干すよりも熱いうちにおいしいうちにいただくのが礼儀としてはいいのかなと思ってます。

「ほら、さめないうちに」とか言われる前に「熱いうちにいただきますね」って。言われるまで待ってる奥ゆかしさってもったいないなと思います。

飲みきらず残すなんて論外です。
うちの会社に来てお茶を出して残して帰られるとなんだかがっかりします。「美味しくなくて悪かったねー」だったり「こぼさずに給湯室まで持って行くのやだなー」とかいろんな感情があります。

飲みきって「ごちそうさまでした」って取りやすい位置にそっと寄せておくくらいの配慮があると「ああわかってるねえ」と思うものです。

えっ、昭和っぽいって?時代が違うって?

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