ホテルのWi-Fiを安全に、有線LANを無線化できるルーター
出張でよくビジネスホテルを利用します。私は東横インの会員になっているのですが、ビジネスホテルは会社に怒られない金額設定で清潔、ベッドも広く駅近、そんなイメージです。
しかしビジネスホテルで困るのがWi-Fi。ホテルの設備紹介のところに「無料Wi-Fiあり」とか「各部屋有線LANあり」などとなっているものの、Wi-Fiが極端に遅かったり部屋の位置によっては繋がらない、とかパスワードが共通でセキュリティに不安だったりすることも。
そして残念なことに有線LANを繋ぐためのLANポートがないノートパソコンが最近多いのです。最近モバイルパソコンとしてよく使われるChromebookやタブレットにはまずついていません。
モバイルルーターを持つほど出張が頻繁でもないし、かといって自宅でWi-Fiを利用しているとその速度に慣れてしまっている。仕事もしたいので何よりも安全に使いたい。
ホテルでのインターネット接続の悩みを考えるとこんなふうにまとめられます。
ホテルのインターネットの気になる点
- 有線LANで繋げるパソコン(LANポートやLANアダプター等)が必要
- 有線LANはWi-Fi接続に比べると安全だが不安は残る
- ホテルのWi-Fiはあくまでも無料Wi-Fiと同じなので危険性は高い
- Wi-Fiはなくても有線LANを各部屋に設置しているホテルは多い
その問題点をクリアするために「何か便利なものないかな」と探して見つけたのが「ホテルルーター」とか「トラベルルーター」と呼ばれるもの。調べてみるとなかなかいいので実際に購入してみました。
それがわずか2000円ほどと安価で小型軽量なのでご紹介します。
ホテルルーターBUFFALO WMR-433W2の紹介
小型軽量の外観
無線ルーターでBUFFALOのAirStationシリーズは有名です。累計出荷台数が4000万台を突破したのだとか。
外装も簡素化されたパッケージ。開けてしまえばポイですから全然問題なし。
ルーター本体は8色から選べますが、原色に近い目立つものを購入。理由はホテルに忘れて帰りそうだから。忘れそうなくらい小さいのです。
大きさは45mm×45mm×15mmくらい。重さを測るのを忘れましたが、公式サイトによると19g。これに電源用のUSBケーブル(短い)がついています。
四辺をチェックしてみます。側面を撮るためにレンズカバーに立てかけて撮影していますがお気になさらずに。
これはリンクと電源の状態をしらせるランプと5GHz/2.4GHzの切り替えスイッチ。IEEE802.11a/b/g/n/acに対応します。
それはなんだ、という方はこちらの記事でもお暇なときにどうぞ。
デスクトップPCも無線LAN化!簡単にWi-Fi接続する方法
デスクトップPCも無線LAN子機を使えばWi-Fiでインターネットがつながる我が家にはインターネットを使用するものがいろいろあります。妻のノートパソコンに子供たちのタブレットやスマートフォン、私のiP...
こういった機器は2.4GHzしか使えなかったりするものが多いのですが、これは11ac(5GHz)の高速通信も可能です。ボタンで切り替えができます。
対応している機器なら無線LANに簡単接続できる「WPSボタン」もついてます。
WPSがわからない人へ。WPSはこんなものです。
Wi-Fiワンタッチ接続方式の“WPS”に対応。無線LAN親機と無線LAN子機のボタンを押すだけで面倒な入力なくWi-Fiがスタートできます。ニンテンドーDS、PSP®などのゲーム機、プリンターや各種デジタル家電などのすでにWPSが搭載されている機器はもちろん、無線LAN標準搭載のパソコンをWPSでWi-Fiを簡単接続できます。
無線LAN親機(Wi-Fiルーター) WMR-433Wシリーズ : WMR-433Wシリーズ | BUFFALO バッファロー
そしてこれがLANケーブルのポート。ホテルの部屋から出てるLANケーブルをここに差すと、この WMR-433Wが無線LANルーターとなり、スマホやノートパソコンとWi-Fi接続することが出来るのです。
裏はパスワードなどが書いてるので載せられません。さて、使用法を紹介します。
BUFFALO WMR-433W2を実際に使用したレビュー
このルーターは2種類の使い方ができます。
- 部屋のLANケーブルから無線LANの環境(Wi-Fi)をつくる
- ホテルで使えるWi-Fiとスマホやパソコンの間にこれを中継させることでセキュリティを確保する
一つづつ試してみましょう。
LANケーブルから無線LAN環境をつくる
自宅の加入者網終端装置(我が家はフレッツ光)にLANケーブルを繋ぎ、ケーブルの先にこのBUFFALO WMR-433Wを繋いでノートパソコン(ASUS Chromebook C200)をWi-Fiで接続してみることにします。
手前から伸びてきているのがLANケーブル、そしてUSBケーブルをChromebookに繋いでいるのは電源を確保するためです。
パソコンに繋がなくても電源が確保できればいいので、モバイルバッテリーでも普通のACコンセントでもOKです。その場合は別途USBとACコンセントを繋ぐアダプタが必要です。
接続はすごく簡単です。
- WMR-433WにLANケーブルと電源(USBケーブルから)を接続
- スマホやパソコンのWi-Fi接続状態をチェックすると「BAFFARO~」っていう名前でこのルーターを発見できる
- 裏側に記載されているパスワードを打ち込む
- 接続完了
これで普通に無線LANとして使えます。これ、自宅の無線LANが急に故障したときとかにも良さそうです。ただしあまり遠くまでは飛ばないので同じ部屋内程度だと思って下さい。
速度は動画を見るのにも十分なスピードがでます。ただし自宅やホテルのインターネット速度以上は絶対にでませんのであしからず。
ホテルのWi-Fiの安全性を高めるために中継させる
これはもう一つの方法。セキュリティ上問題の多いホテルのWi-Fiを使うのですが、一旦このルーターを経由させることでセキュリティを向上させてやり、パソコンなどの情報が漏れ出さないようにしてくれるものです。
これは設定を変更する必要があります。
この「ワイヤレスワンモード」を選択すると、使用するネットワークとパスワードを聞かれるので、その通り打ち込んでやると使えるようになります。
この絵がわかりやすいです。
ホテルのWi-Fiというのは公衆無線LANとほぼ同じと言われています。館内全員で同じように使うので、アタックされてデータを抜かれたり乗っ取られたりする可能性があるということです。
ホテルの部屋で仕事をするとき、データやメールを送信するときなどは絶対に対処が必要です。
それを一旦WMR-433Wを中継させてインターネットに繋ぐことで乗っ取りなどを回避出来るようになります。直接繋ぐよりは絶対良いです。ちなみにセキュリティに関してはこの4つの暗号形式を押さえています。
- WPA2-PSK(AES)
- WPA-PSK(AES)
- WPA2 mixed PSK(AES)
- WEP(128 bit / 64-bit)
出張に行く人やコンビニのWi-Fiを使う人にも是非オススメ
これで有線LANからWi-Fi接続できるので、スマホとノートパソコン、タブレットなども同時に高速で接続することができます。
家族旅行でネット回線が使えないと子供から文句が出たりするそうですよ(笑)ちなみに、ニンテンドーswitchの動作保証もできているので友達と旅行などでも是非オススメです!
色もたくさんありますので是非チェックしてみてください。