テント「Naturehike Mongar2」設営レビュー。室内空間が広く大量の荷物、自転車も入る!

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盗難防止に雨の日対策に!ロードバイクと一緒に寝れるNaturehikeのコスパテントがオススメ

この夏アウトドアデビューした私。テントを買って自転車(ロードバイク)で旅に出たら楽しいだろうなと考えていました。

先に予約しておいてキャンプ場にいくのではなく、公園や野営地を使って好きなところで過ごすような。食べるものの確保ができればそこそこ気ままな旅ができそうな気がしています。

ただ、気になるのがテントを設営する場所。ネットなどで旅をしている人のブログなどを見ていると道の駅などにサッと泊まっていたり公園で一泊しているのを見かけるのですが、テントの横に愛車を置いて寝ておられる様子。荷物も少なく走る自転車キャンパーとしては仕方がないことだとは思いつつも、キャンプ地での高額な椅子の盗難やロードバイクの持ち去りなどは毎年起きているようです。

アウトドアグッズやロードバイクは中古品でも取引が可能ですし、ロードバイクに至っては部品にまでバラされてしまうと取り返すのすら困難になってしまいます。最近のミニベロはちょっとした移動手段ではなく、長距離移動も可能になっているモデルもあり「ちょっと置いておく」のが怖かったりします。

大事にしている自転車だからこそ、旅の途中にちょっと放っておくのは怖いものです。朝起きて「自転車だけなくなってる」は絶対に避けたいところ。

それを防ぐには大型のテントを購入しテントの中に自転車ごと入れてしまう方法が考えられるのですが、3kgを超えるような重量や容量のあるテントを自転車に積んで走るというのはちょっと考えもの、せっかくの機動力などが台無しになってしまいます。

そこで私は「大事な自転車と手をつないで寝られる」ような小さめのテントを探し始めたのでした。どうぞお付き合いください。

欲しいテントのスペック、要望などをまとめてみた

実際に購入するにあたって「こういうのがいい」「これはいらない」といったものを先に決めておくと商品の比較もしやすくなります。

自分である程度ガイドラインのようなものを作っておいてその中で商品を絞り込んでいく感じです。

ペグなどを含めても重さは3kg以内であること

大きなテントにすればロードバイクを入れる余裕ができるのはわかります。しかし自転車でのキャンプは自転車に詰める量が決まっているのでなるべくコンパクトにする必要があります。

例えば小川キャンパルのステイシーST-2のような前室が大きなタイプだと自転車をそこに入れてしまう事ができますが幕体とポールだけで4kg近くなります。Amazonで人気の中国ブランドのネイチャーハイクでHiby3という前室の大きな2人用もあるのですが3kgを超えるのと形状の部分でパスでした。

コールマンの人気テント「ツーリングドーム ST」になると重量が4kgを超えてきます。もう少しコンパクトで自転車が積めるものがいいです。

自立式で簡単に設営できること

ここはすこしこだわりが強かったのですが、簡単に設営できるものを探しました。

できれば対称形でありポールをポンポンとつないでぱっぱっと立ち上げることができるもの。ドームタイプであればさらに良いです。複雑な形状になると設営もややこしくなりますし「テントを立てること」が目的ではないのでなるべく早く済ませてしまいたいのです。道の駅に夜中に到着してサッと設営し睡眠、早朝のうちに撤収するなら少しでも早く立てられるものが良さそうです。

また、雨の日の食事なども考えてタープも携行することから、蚊帳状になっているインナーテントだけの使用、フライシートだけの使用などもできるタイプを選びました。虫が多く暑い夏などはインナーテント+タープという使い方もできますし、フライシートだけで自立できればインナーテントを濡らさずに片付けることもできますので。

テントと地面の間に敷くグランドシートはなるべくテントメーカーが用意した「寸法があっている」ものにしておくのも良さそうです。これは長時間テントで滞在したときに太陽の日差しなどによってテントの向きや位置を若干動かしたりするときに大変便利です。

高さだけではなく室内空間が広いこと

床面の広さも大事なのですが床よりも上部がどのくらい広いかも大事なポイントになります。

例えばsnowpeakのファル Pro.air 2というテントがあります。

床面のサイズは2人用ということで210cm×130cmあるのですが、この形状で自転車を入れようとするとかなり中央部分に自転車を置かなくてはならなくなり、自分が寝る場所がなくなります。

テント中央部に向かって狭まるのではなく、床面からまっすぐ垂直に立ち上がるようなドーム型の形状だと自転車を端に寄せる事ができます。自分が寝るスペースも確保できますし荷物も置く余裕ができます。

その他自転車キャンプ用テントに求めること

初めて購入するテントでもあるので値段が高くても良いものを買おうかとも思ったのですが、使っているうちにわかるメリットデメリットなどもあるので、まずは「メーカー、価格を無視して自分の思う良さそうな形状にこだわる」ことにしました。

耐水圧は価格によって2000~4000mmくらいのものが多く見られるので、可能な限り耐水圧の高いものを選ぶようにしました。

形状はドーム型で前後左右になるべく決まりがないものが良いと思いました。フライシートで作られる前室は靴がとりあえず置けるくらいは欲しいところです。

さて、そんなスペックでテントを探すこと数日間、その間にアウトドアブロガーの方に相談をしたりしながらやっと購入を決めたのがNaturehikeのMongar2という2人用テントです。

お盆前に到着し今日試し張りをしてきたので外観含めレビューです。

NaturehikeのMongar2とは

Naturehikeは中国メーカーですがコストパフォーマンスと品質の良さで人気があります。

同じ形状でも生地を変えたアップグレード版を作ったりマイナーチェンジをしたときにしっかり前モデルの問題点を修正してきたりと「真摯な作り」に定評があります。

ネイチャーハイクで売れ筋というとCloud Up2とHiby3の名前がよく出てくるのですが、私の使用目的からするとちょっとずれていました。

どちらも他のテントと同じ用に頂上に向かって狭まっているため自転車を入れるには空間を圧迫されてしまうのです。前室は広いのですが重量と大きさがネックになります。

そして私が購入したMongar2は2人用のMongarというタイプになります。

最初に私が書いた要求事項とどのようにあってるかチェックしてみましょう。

  • 重さは3kg以下であること
    →2.2kgです
  • 自立式で簡単に設営できること
    →専用グランドシート+インナーテント+フライシートでできています。ポールも一体型で外れているのを繋ぐだけ
  • 室内空間が広いこと
    →床面のサイズは135cm×210cm、高さは1mですがサイドがほぼ垂直に立ち上がっているためかなり広くなります(あとで写真で紹介)
  • その他テントに求めること
    →耐水圧はテント・底部防水レベルはPU4000+以上、前室は三角形状ながら60cmあるので靴やバッグなどを置くのに十分
  • サイズ的にはタイヤを外せばロードバイクが綺麗に入るはず

さて、実際にテントが到着しているので設営レビューをしてみます。

Naturehike Mongar2設営レビュー

自宅の近くにある大きな川の河川敷は芝生でバーベキューも可能、テントを積んでロードバイクで出かけました。

前回通りORTLIEBのパニアバッグ2つとORTLIEBのリュックVelocityのセットです。今回のテントはVelocityの中に入れてみました。実際遠出するときはキャリアにくくりつけるか、2kg台ならハンドルバッグなどでも運転に支障なさそうです。

さて、荷物をほどいてテントの中身を取り出してみました。


専用のグランドシートはすでに広げてある状態ですが、その上に左から

  • テント袋(設営説明書が縫い付けられています)その下のグレーの袋はグランドシート用の袋
  • ライトグリーンはフライシート
  • 緑色のはペグ
  • ペグ右側にポール
  • 黒っぽく見えているのがインナーテント

さて、実は私テントを張るのは初めてなので失敗したらどうしよう、などといろいろ考えていたのですが・・・実際は設営の説明書を見ることもなくグランドシートを広げインナーテントを広げ、ポールをつないでインナーカーテンに繋ぎ終わっていました(笑)左右対称ドーム型なので間違えようがないのですが。

インナーテントを張り終わったところで今回最大の見せ場(?)ロードバイクを入れてみることにします。さすがに前後輪は外す必要がありますが、ロードバイクならクイックリリースがついているものが多いのでそれほど苦労することは無いと思います。

わけもなく入りました。十分に回りに余裕があります。前後に背骨のように走っているポールに直角に交わる形でポールが十字に伸びています。これにインナーテントが吊り下げられる形になるためインナーテントが地面に対して垂直に立ち上がるわけです。

フライシートを掛けた状態で横から眺めてみます。(この写真はわかりやすいように後日撮りなおしたものです)

 

頂上への立ち上がり方がいわゆる三角テントなどにくらべて真っ直ぐに近いのがわかっていただけると思います。インナーテントの幅135mmのおよそ半分で自転車が収まるので自分が寝転ぶのにも十分な場所を確保することができます。

このあとテント泊用に購入したレジャーマットを入れてみましたが十分置く余裕がありました。

キャンプマットは空気を入れてふくらませるタイプも考えたのですが、もし空気が抜けるようなことがあれば硬い床で一晩過ごすことになるので少し肉厚で体積は取るのですがスポンジタイプにしています。

さて、Mongar2の外観を見てみましょう。

 

前室は両側とも60cmあるので、靴はもちろん私のパニアバッグのような完全防水のバッグなら前室に置くこともできます。インナーメッシュはダブルファスナーで内側からも開けやすく、変なひっかかりなどもありませんでした。フライシートには2箇所のベンチレーションがあり、柔らかな棒でつっかえ棒をしてやることで通気が行えます。

今回は行いませんでしたがポールを利用してフライシートのみでの利用も可能です。フライシート内側にポールに結びつけるための紐が取り付けられています。インナーは上部がフルメッシュなのでタープ+インナーテントという使い方も良さそうです。

日差しを遮るだけでかなり涼しく感じられますね。芝生が影になったおかげかもしれません。

今日はテントに荷物を入れてからご飯を炊き焼き肉をして過ごしました。夏のデーキャンプもなかなか楽しいものです。

追記 別の日に撮りなおしてみました。

テントの側面部分をもう少し見たいという要望があったので別の日に撮影してみました。

インナーテントのみでの撮影です。側面の立ち上がりが垂直に近くなるよう、ポールが一本外側にせり出ているのがわかりますでしょうか。これに引っ掛けることで室内空間がかなり広くなっているのがわかってもらえると思います。これにフライシートをかぶせてみます。前室を入れるとわかりにくので、テント内部に収めてあります。

左右どちらにも同じサイズの前室があるので、どちらから自転車を入れるのも可能です。頂上部分で高さは1mなのですが、サイド部分の立ち上がりはおよそ80cmくらいあります。実際に自転車を寝かせてみたりしてぜひチェックしてみてください。ロードバイクなら前後輪を外すと入りますし、ミニベロなら横向けで十分入るサイズです。クロスバイクでタイヤがクイックリリースではないものはちょっと厳しいかもしれません。

今回は内部にロードバイクを入れず外に置きましたが、自転車を逆に立ててペグとロープで固定しておきました。簡単に持ち去られないようにする工夫も大事ですね。

NaturehikeのMongar2をご紹介しました。ぜひチェックしてみてください。

ちなみに、夜に撮ったMongarはこんな感じ。なかなか映えますね~