国土地理院の傾斜量図が面白い

日本の省庁はあれこれ文句を言われることも多いのだけれど国土交通省の国土地理院。どういうことをしているかはまぁサイトをみてもらうとして。

GSI HOME PAGE - 国土地理院ホーム

ここに面白い地図があってね。
「傾斜量図」っていうんですよ。

地表面の傾きの量を算出し、その大きさを白黒の濃淡で表現したものです。白いほど傾斜が緩やか、黒いほど急峻であることを意味します。台地、段丘、山地、火山地形、地すべり、断層などの地形判読などにご活用いただけます。

たとえば富士山ならこんな感じ。

ここは滋賀県。
どこをどのように通ると高低差が少なくて隣県に行けるかがわかります。もちろん拡大縮小ができます。

関ヶ原から岐阜に抜ける、鈴鹿峠から太平洋に抜けるが旅のときには越えやすいというのがよくわかります。そうやって道路は作られていったのでしょうね。

これ、SNSのフォロワーさんに教えてもらったんですが、その人はこの地図を使いながら新しい古墳が見つけられないか山に入ったりしています。地面の凹凸がちゃんと表示されるから。

例えばここ。滋賀県の守山市の金森町。
ここには昔金森御坊とか金森城とよばれたお城があったところ。

寺内町金森 | 歴史のまち 守山
戦国時代に浄土真宗などの寺院を核として、道路や家屋を計画的に配置し、濠や土塁で防御された自治都市を寺内町と呼んでいます。中でも蓮如の布教活動に伴って形成された寺内町が数多く存在します。

道路や家屋を計画的に配置し、濠や土塁で防御された自治都市を寺内町と呼んでいます。中でも蓮如の布教活動に伴って形成された寺内町が数多く存在します。

寺内町金森

Googleマップで見るとこんな場所。のっぺんつるりんとしています。

それを傾斜量図で見てみると
「あれあれー?おかしいなー?こんな地面に凹凸があったんだ、なんでなんだろうねー?」(名探偵コナン風)

おそらくお濠や土塁など防御拠点にするためにあれこれ作った跡ではないかと思います。

ほら、いかにもな感じでしょ?

地図は平面ですがこうして立体的にすると面白いし、さらにその土地にはそれぞれの歴史という深みがあります。

堅苦しく考えずもっと地元を楽しむといろんなものが見えてきて面白いと思います!

コメント

タイトルとURLをコピーしました