ザッハトルテの正しい?食べ方とはホイップクリームを添えること
先日、義妹がヨーロッパに遊びに行ってて先週帰ってきました。実家におみやげを置いておくから取りに来てくださいとの事だったので、昨日取りに行ってきました。これは長男に、これは次男に、これは・・・と沢山のおみやげがある中、サキ家みんなで食べて、という感じの木箱に入った重々しい食べ物が。
ウィーンにあるホテルなんとか・・・チョコレートっぽい丸いやつ。なんか高そうな木の箱に入っているし、角っこは金属の補強とかされてる。上品ぶっているなぁ、という感想。
晩ごはんを食べ終わってしばらくすると妻が「あ、あれ切って食べよう」と言い出したので、風呂に入るところだった僕以外の3人が先に食べることに。なんか甘そうなチョコレートケーキっぽい食べ物だったなーと思いながら入浴。
入浴後リビングに行くと苦々しい顔をした次男、なぜかミニラーメンを食べる長男。理由を聞くと・・「甘い、甘すぎる、限界を超えた甘さだった」と。甘すぎるのを中和するために塩味のスープのラーメンを食べるという発想に苦笑いしながら大げさだなあ思っていたんですよ。
さて、僕が食べる番。すでに丸を8等分してある45度分を食べてみます。
感想
- 甘いチョコケーキ
- 外側のチョコレートのコーティングはチョコ+ジャリジャリする砂糖
- スポンジ部分はなんだかぼそっとしてる
- なんか甘いソース?チョコと違う何かの味がどこかからする
これが初回インプレッションとなります。コーヒーをブラックにしておいてよかった、甘みを苦味でうすめつつ、なんとかふーふーおいしく頂きました。
さて、翌日。
せっかくの物々しさを味わってみようと木箱の翻訳にとりかかりました。
どうやらウィーンにあるホテルが作ったもののようです。そしてケーキをくるんでいる透明のフイルムに西暦っぽい1832年の文字。これは良いヒントになりそうだ。
「ウィーン ホテル 1832年」でGoogleで検索。すると出てきたのがウィーンにあるザッハホテル。
そうか、最初の文字は「S」だったのか。なるほどザッハ、大学で第二外国語ドイツ語だったからなんとなく読めるんだけど、Sが気付かなかった(笑)
ザッハトルテ 聞いたことある!!!
ザッハトルテとは
- 1832年にウィーンの菓子職人フランツ・ザッハが作り出した、世界で最も有名なチョコレートケーキである
- チョコレート味のスポンジケーキを作り、アンズのジャムを塗った後に、表面全体をチョコレートでコーティング
- 1930年代、ホテルザッハが経営難に陥った時、時の当主エドワルド・ザッハーがアンナ・デメルに助力を頼んだことで2社がザッハトルテを作ることになり裁判沙汰になる
- 1962年に裁判が終わりオリジナルザッハトルテを名乗る事が出来るのは、ホテル・ザッハーのオリジナルザッハトルテのみ
- デメルのザッハトルテは日本の通販でも買えるけどホテルザッハのは海外の通販のみの希少なもの
・・・・そんな有名なものを食べていたのですか私達は!!!
改めて眺めてみると・・・なるほどそういえば気品があるというか上品なたたずまいをしているのに気が付きました。
ややきめの荒いチョコレートスポンジにはホテルザッハの菓子職人が高度な技で作り上げた風味の豊かさがあり、口の中に運ぶと恐ろしいほどの芳醇な味わいがいたします。スポンジとスポンジの間には濃厚なあんずジャムが挟まれており、チョコの甘みとジャムの酸味がトルテ全体に対し味の奥ゆかしさを表現。これはまさに芸術の域に達しています。
外側のチョコレートのフォンダンはザラリとした舌触り。スポンジケーキの部分とももちろん合うが紅茶との相性も最高でございました。
[rating star=”5″]星5つだぞ!!!
言われて食べてみたらそうだそうだ美味しいんだよこれちょっと甘いけど。
僕のあとにしぶしぶ食べる家族にこのザッハトルテがいかに珍しく上品なスイーツであるかをこんこんと説明する私。そして家族全員が食べ終わった時に僕は見つけてしまいました。
ここにある一文。
ちなみにザッハトルテを頂く際には、「甘くない」ホイップクリームを添えるのが正しい食べ方。日本でお召し上がりの前には、ホイップクリームの事前購入もお忘れなく!
そういうことか・・・どおりで甘すぎると思った。箸休め?フォーク休めにホイップクリームを食べながらこれを食べるのがおいしく食べるコツだったのか。もうとっくに食べ終わって胃に収まってから気づくとは。
次に食べる時のために覚えておこうと思います(笑)