スマホにはGPSアプリやGPSロガーの精度をアップさせる設定がある!
iPhoneやAndroidのスマホに付いている機能の一つが「GPS」です。GPSとはGlobal Positioning System(全世界測位システム)の略で、打ち上げたGPS衛星が送ってくる「位置を測定するための電波」を利用して、現在地を詳細に把握することができます。
それを利用したゲームがポケモンGOで、爆発的に大流行して公園が人であふれるほどの人気になりましたね!私も公園や街中を歩き回ったものです。いざインストールして始めてみると「GPSの信号を探しています」のまま動かない人もいました。実はGPSの精度を高く設定する事がポケモンGOを楽しむために大事だったのです。
また、GPS機能を利用してウォーキングやサイクリング、登山などで辿ってきたルートなどを保存する機能をもつアプリ(GPSログアプリ、GPSロガー)などもあります。それらもGPS機能の設定しだいで精度が変わってくるのです。
ここでGPS精度を上げる方法をまとめておきますのでぜひ参考に!ただ精度を上げすぎると大量にバッテリーを消耗しますので、一番大事なのは「自分の用途に合わせてGPSの設定を最適化」させることです。
GPSの精度を高めるために大事な3つの情報
最初に「GPSとは衛星を使った位置情報システム」だと説明したのですが、実は位置情報をGPSの電波だけでチェックしているのではありません。位置情報は主にこの3つで成り立っています。
GPSが位置を特定する3つの情報
- GPS(衛星からの位置情報)
- Wi-Fi(付近のWi-Fi電波からの位置情報)
- モバイルネットワーク(基地局からの電波の距離や方向からの位置情報)
つまり、GPS衛星からの電波と地上のWi-Fiや基地局の電波などの情報を組み合わせることで位置情報自体の精度を高めています。特にWi-Fiから得られるデータが大きいようで、Wi-Fiをカットしていると精密な位置情報を把握出来なくなるケースが多く見受けられます。
GPSを高精度で使いたいときは3つとも使う、精度がそれほど要らない時はGPS衛星からの情報のみで使う、といった使い分けをすることも出来ます。ではこれらの設定方法をAndroidとiPhoneで見ていきましょう。
AndroidスマートフォンのGPS精度を上げる方法(設定編)
ではさっそく操作してみましょう。まずは【設定】に進みます。
GPSというのは位置情報から操作しますので【位置情報】をタッチ。もしこれが「オフ」になっていたら必ず「ON」にしておきましょう。
【モード】というところがあるのでタッチ。
Androidのバージョンにもよると思いますが、おおよそ3つに分かれていると思います。
- 高精度 GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークで現在地を特定する
- バッテリー節約 Wi-Fiとモバイルネットワークで現在地を特定する
- GPSのみ GPSで現在地を特定する
もちろん、一番精度が高いのは【高精度】です。高精度はGPS、Wi-Fi、モバイルネットワーク3つから位置情報を得る方法で、これをAGPS(Assist GPS)といいます。しかし高精度はバッテリーを消費しやすく、外出時でも充電ができるモバイルバッテリーを買うなどの工夫が必要になると思います。
ポケモンをしている時、私のスマートフォンはフル充電から3時間で充電が切れてしまいました。もちろんGPSのみで電池を消耗するわけでなく、ポケモンGOのゲーム自体の消費電力が高かったことも影響しているのですが。
さて、高精度以降の設定ではWi-Fi機能を減らしたり モバイルネットワーク機能を減らすことで使用電力を減らしますが、その分精度は下がってしまいます。精度が下がった状態では私のスマートフォンの場合、特に【GPSのみ】ではポケモンGOは遊ぶことが出来ない場合がありました。
GPSを高精度で使うならモバイルバッテリーを持ち歩こう
フル充電したのに3時間ほどウロウロしてたらバッテリーが減りすぎて続行不可能になった私は持ち歩きながら充電もできるモバイルバッテリーを持ち歩くようになりました。
私が買ったのはこちら。今ではあまり有名ではありませんが今ではAmazonで1,2を争うブランドになったAnkerの PowerCore 10000です。Amazonで3000円くらいで買うことが出来ます。今は値段はほぼ変わらず容量がアップされているものが発売されています。
今でも愛用中です。私が今使ってるiPhone7も3回は軽くフル充電することができますよ!
iPhoneのGPSの精度をアップさせる設定方法
iPhoneのGPSがずれる、iPhoneのGPSの誤差が大きい、という検索でこちらのページにいらっしゃる方も多いです。みなさんご苦労さまです。実はiPhoneもApple独自のAGPS(アシストGPS)を使っています。これもAndroidと同じようにWi-Fiや基地局の距離など複数のデータをかき集めて位置を確定しています。
やはりiPhoneもWi-FiをオンにしておくとGPSの精度が上がるので位置情報を高精度化したいときは是非使ってみてください!「街の無料Wi-Fi等どこかと接続しなくてはいけない」というものではなく、自動的にiPhoneがWi-Fiの情報を掴みますので回線の多い都市部などではさらに精度があがります。
もちろん、iPhoneもWi-Fiをオンにすると電池を余計に消費すると言われてますので対策は必要です。以下はAppleの公式なサポートページです。
さて、iPhoneのGPSの設定方法です。
ios10の場合、【設定】→【プライバシー】→【位置情報サービス】とすすみ、その一番下、【システムサービス】の中の設定も見ておきましょう。
【設定】
【プライバシー】に進み…
【位置情報サービス】を調整してみましょう。
- Wi-Fiネットワーク
- コンパスの調整
この辺りは必須でしょう。オフになっているようでしたらオンにすることで高精度のGPSを使うことが出来ます。
GPS衛星「みちびき」がGPS精度を進化させる!
日本版GPS衛星の「みちびき2号」が地球を飛び立ちGPS精度アップのために稼働しはじめました。
準天頂衛星は位置を測る電波を地球に送り、受信機の正確な位置がわかる。日本の真上を通る軌道を飛び、電波がビルや山に遮られにくい。位置情報の精度が飛躍的に向上する。GPSで約10メートルだった誤差が、準天頂衛星と地上設備をGPSと併用するとほぼ6センチメートルにおさまる。
10mの誤差が6cmになることでがGPS機能自体のアップに繋がるだけではなく、自動車や農機の自動運転などにも非常に期待されています。年内にあと2台のGPS衛星を打ち上げる予定で、来年の春には4台体制で日本のGPS精度をアップさせるのだとか。日本の技術はまだまだ進歩していきますね!
そんなGPSのデータを使ったアプリやゲームを是非有効に使って楽しんでみてください!