電子辞書の機能、必要性で考えるオススメはCASIOのEX-wordシリーズ
高校では電子辞書の使用か可能になるところが多く、どんなものを購入したら良いのか迷うと思います。
私も長男が高校入学する時、学校推薦教材に電子辞書があったので調べてみたら、昨年モデルが少し安くなっただけのものでした。電子辞書は年々進化していくし、大学受験の傾向などにも合わせて買うほうがいいので最新モデルを買おうといろいろ調べ購入したのがCASIOの製品でした。
受験のスタイル、傾向は年々変化し大学入試に総合的な判断力や知識が求められていきます。教科書やテキストを丸暗記するだけで高得点が狙える時代が終わった、ということです。
そんな状況で最適な電子辞書を購入するためのお手伝いができれば、と思います。
そもそも高校生に電子辞書は必要なのか疑問な方へ
私を含む昭和生まれの方は電子辞書と聞くと「ああ、辞書が何冊か入ってるだけだよね」という感覚かもしれませんが、今の電子辞書というのは驚くほど高機能です。
現在は辞書機能以上のものが「電子辞書に求められる性能」になっています(私も知りませんでした)。
高校生用電子辞書の特徴
- 辞書、各教科の参考書がまとめて数百冊分入っていて使いやすい
- リスニング対策、英語などは発音も学ぶことができる(音声が出るのです)
- 自分だけの辞書のようにカスタマイズでき、メモを書き込めたり学習進捗を保存することができる
- 動画コンテンツで英会話なども学ぶことが出来る(ただの辞書以上の使い道)
- タッチパネルやタッチペンで使いやすさがアップしている
- 読みやすいカラー液晶(昔の見にくい黒文字の液晶ではありません)
- 落としても壊れにくい材質(多少乱暴に扱っても大丈夫)
- 手書き検索やあいまい検索など辞書機能も格段に進歩
このように、リスニングから暗記、英会話から一般教養まで沢山のコンテンツで高校での学習をサポートしてくれるのが高校生用電子辞書です。そして各メーカーが自社ブランドとしていくつかのグレードを設定し販売しています。電子辞書で7割のシェアを持つと言われるCASIOはEX-wordシリーズ、SHARPはBrainというシリーズで販売しています。
昔は「辞書を引いて覚えろ」などと言われたものですが、紙の辞書を引く時間より圧倒的に電子辞書で調べるほうが早いのです。さらに用例が豊富に出てきたり、英語教材については音声までついています。
紙で単語を調べている間に電子辞書なら単語を調べ終わってさらに別の意味や同音異義語などを読む時間を得ることが出来ます。
一般的には英和辞典の場合、紙の辞書で20秒~30秒、電子辞書で5秒~10秒と言われていますので差は歴然です(紙辞書の達人で5秒という方がおられますが辞書自体を付箋などでカスタマイズされています)
最新版の電子辞書を購入しても3年間という期間で考えれば年間に1万円弱、月割なら1000円未満で効率のよい勉強を進めることができるのです。
メーカーの仕様によってもちろん違いがありますが、高校生用の電子辞書と中学生モデル、大学生モデル、社会人モデルとはこのような内容の違いがあります。
学年、年齢による電子辞書の違い
- 中学生モデル 中学生にわかりやすい語句を使い、基礎学力のアップが主目的。大量に文学作品などを収録するなど「勉強に興味をもたせる」ことから高校受験へのサポートに役立つ
- 大学生モデル 専攻したものによって電子辞書が変わる。文系、語学系に進んだ生徒はリーダーズ、ジーニアスなどの大辞典をラインナップ。理系学部によってはカシオの理化学モデルや医学看護モデルのような特化型の辞書を選ぶことができる
- 社会人、ビジネスモデル 文化や教養、趣味など幅広い辞書機能を搭載、写真や動画などをふんだんに盛り込み「1つでたくさんの学びを得ることができる」電子辞書に仕上がっている
また、高校生モデルについても3種類程度のグレードに分かれていて、
- 予習復習に主眼を置いたエントリーモデル
- 大学受験を念頭においた高校生モデル
- 難関大学への受験を考慮した進学校モデル
となっています。英文科など英語に特化した勉強をしないのであれば、進学校モデルを買う必要はないと思います。
さらに言えば大学の受験では「国立」を狙うか「私大」を狙うかの違いは2年生あたりからはっきりと区別して勉強する必要があります。現在の受験では国立大学の入試では7教科の勉強を「幅広く」していく必要があり、私大に絞ればそれが3教科「深く」勉強することに。
国立大学を受けるために勉強している子供が私大を受けると滑り止めくらいのつもりで受けた学校でもあっさり落ちることがあるのはそういう理由です。幅広く勉強をする必要がある場合は時短にもつながる電子辞書は必須、さらに総合学習力を求めるならSHARPではなくCASIOを買うべきです(あとで説明します)
電子辞書はいつ、何月に買うのがいいのか、新モデル、旧モデルどちらを買うのが良いか
毎年1月に新モデルが発売になる高校生用の電子辞書、旧モデルは回収されず各販売店が売り切るまで市場にそのまま残り底値で推移します。
電子辞書というのは私がオススメするCASIOとSHARPの2強と言われるのですが、実際は6割強がCASIO、2割がSHARPとほぼCASIOが独占状態なのです。
電子辞書全体のシェアは以下のとおりです(価格コムトレンドサーチ調べ)
電子辞書のシェアは
- カシオ 66.43%
- シャープ 19.35%
- ソースネクスト 10.21%
- CANON 1.61%
- TAKUMI JAPAN 0.57%
1月に新製品が発売になると旧モデルの価格が一気に下がって底値に突入するのが毎年の流れです。旧モデルを買うなら新製品発売後の2月、新モデルを買うなら3月以降が良いと思います。
高校生モデルの電子辞書、どれを買うのがベストなのか
書いたことを踏まえ、こんなチェックポイントで電子辞書を購入するといいのではと考えています。
電子辞書選びのポイント
- きちんと充電できるか
- 予習復習のみか、進学先はどのあたりまで目指すか(進学、高校の難易度)
- 苦手科目を克服したいか(英語コンテンツ、それ以外の充実度)
- 将来なりたいもの(一般教養教材、英会話教材、国語辞書機能など)
Amazonは他ショップの価格をしっかり研究して追従するケースが多く、楽天は独自の価格帯を作ることが多いです。
3年間使うことを考えれば新製品でも十分元が取れると思うので、3月ごろに買うのがいいのかなと思います。
進学校モデルは英語に特化しているので、英文科への進学を考えていなければ高校生モデルで問題ありません。
SHARPのBrainとの比較も一つ一つすればきりがありませんが、古典文学までしっかり載せている広辞苑を取り扱うこと、歴史教科で最強と言われる山川の資料をしっかり揃えてきたCASIOのほうが「総合学習用電子辞書」としておすすめできる機種だと私は断言します。
SHARPは受験用に割り切れば良さそうなコンテンツにまとめているイメージがあります。
画面の綺麗さはSHARPが以前から定評がありましたが去年のモデルで刷新したカシオがかなり追いつきました。「見やすさ使いやすさ」がアップした上に、検索での候補の予測表示が出てくるためCASIOのほうが辞書機能も一歩リードしている感があります。
SHARPでも良いのですが、自分の子供に購入するのであれば最新モデルのEX-wordを選びますね。
実際に購入するときは複数のショップから価格検討できる楽天とAmazonは必ずチェックしてください。楽天の最安値をチェックしているのでAmazonも必ず下げてきます。楽天ポイントやAmazonポイントなどをうまく利用するとさらにお得に購入できるはずです。
最後に
高校生用の電子辞書についてまとめてみました。
一番大事なのは「使いやすくわかりやすい」こと。これに関してはCASIOの製品ならどのモデルを買っても大丈夫です。
お子さん、お孫さんのきっと役に立ってくれると思います。プレゼントにも最適だと思いますよ。