テニス初心者がWilson BURN 100LSとBURN100Sを使った感想と比較をまとめてみる

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さようならBURN、はじめてのラケットはBLADEがおすすめ

※この記事は2018年5月に書かれたものです。最新スペックにつきましてはWilsonの公式サイトでご確認ください!

比較できるものは最新スペックを付け足しておきます!

Wilson公式サイト(テニス)

2020年はついにBURNは100LSとさらに軽量の100ULSだけになりましたね。錦織圭選手もULTRAに移ってしまったし、硬さ重視よりも今は扱いやすさのほうが求められるような。

私も現在は2本目のBLADEに変わっています。

はじめてのWilsonならBLADEからが良いと思います。さらにしなりが欲しいならCRASH、しなりが不要ならPROSTAFF、飛びが欲しいならULTRAが良いと思います。

せっかく書いたのでこの記事は残しておきますね!

BURN100LSは初心者でも扱いやすくスピンがよくかかる安心ラケット

テニススクールの体験レッスンで借りたのはWilsonのBURN100Sでした。通っていたスクールがWilsonをオススメしていたし振ってみて決して悪いとは思わなかったのですが、いろいろ調べるうちにその軽量モデルのBURN100LSのほうが初心者にも扱いやすい、ということで購入したのが1年前。

1年たってからやっとそのインプレッションです。今はBURN100LSともう一本、BURN100Sも購入して2本のラケットを使っています。というよりも今のメインは100Sだったりしますが。テニスが上達したのか100LSが少し軽すぎる印象が出てきたものですから。

両方使ってみて分かるBURN100LSとBURN100Sの魅力を今回はインプレッションとして書いてみることにします。

数字でみる2種類のBURNの違い

いわゆる黄金スペックと呼ばれるBURN100SとBURN100LSを数字上で比較してみましょう

素材

BURN100Sに含まれている新素材「カウンターベイル(一部表記がカウンターベール)」というのは通常のラケット素材のカーボンから衝撃を3割減らすことが出来るもの。テニスプレイヤーは打球時の衝撃によって腕の疲労が増してしまうと言われているのですが、このカウンターベイルが使用されているラケットでは従来のラケットより約14.5%休憩出来ている=疲労度が少ない、という結果が出ているそう。

ロングラリーが続くような場面では腕の疲労が結果として勝敗につながる、などと言いますので、これはきっと役に立つことでしょう。BURN100LSにはついていません。

重さ(ウエイト)

BURN100Sは300g、100LSは280gです。この20gの違いは静かに両手で持っても「少しLSのほうが軽いかな」程度のもの。20gの差はそれほど大きいとは思いません。しかしレッスン中に振ってみると間違いなくBURN100Sのほうが重く、100LSのほうが軽いと感じます。重量感のある100S、軽量な100LSということが出来るでしょう。この違いはたんに重量だけのものではなく、次に紹介する「バランス」にも関係してくるのかもしれません。

バランス

テニスラケットのバランスというのは【重量配分】のことです。ガットを張っていないラケットで重量バランスがどこでフラットになるかで表記されます。このBURN100Sと100LSはともに長さが27インチ。1インチが25.4mmですので、ラケットの長さというのは両方共およそ68.5cmになります。

バランスの表記というのはグリップ側から測っての数字になるわけですが、ちょうど27インチラケットの真ん中あたり(約34cm)を基準としてこのように表現されます。

  • 真ん中よりも数値が低い(グリップ側)にきているラケットを「トップライト」
    ※パワーが出しやすい
  • ちょうど真ん中あたりのラケットを「イーブンバランス」
    ※ラケットとしてのバランスが良い、オールマイティー
  • 真ん中よりも数値が大きい(ラケット先端側)のラケットを「トップヘビー」
    ※操作性がよくボレーやサーブが打ちやすい

実際はガットを張るとラケットの数値より1cmほど先端よりになると言われているので、平均32cmの100S、平均32.5cmの100LSであってもほぼ「イーブンバランス」のラケットと言えそうです。自分のスタイルのようなものが出来てくればトップライトにしよう、トップヘビーにしようというのが出来てくるのかもしれませんが、初心者ならまずはイーブンバランスで良いと思います。

サイズ/レングス

両方共27インチです。これは先ほど書いたように27インチ×25.4mm=68.6cm。ラケットの長さのことです。従来のラケットは27インチがほとんどだったらしいのですが、遠いボールを打ちやすかったりサーブの打点が少しでも高くなることから、0.5インチ~1インチ長いラケット(長ラケット、長ラケ)を使う人もいるそうです。これもまぁ慣れてきてからということで。

フェイス面積

これはどちらも100平方センチメートル。テニスラケットの黄金スペックと呼ばれるのがこれらの数値であることから、どちらも黄金スペックピッタリですね。

  • 重量が300g
  • フェースが100平方センチ
  • フレームが中厚(22~24mm)
  • バランスが310~320mm

ちなみに、100平方センチメートルを超える大きな面を持っているラケットを「オーバーサイズ(OS)」、95平方センチメートル程度のものを「ミッドプラス(MP)」、90平方センチメートルを下回るような小さなフェイスのものをミッドサイズ(Mid)」と呼ぶそうです。小さくなる方がスイングスピードが上がる反面、スイートエリア(ボールが当たるとよく飛ぶ部分)が狭くなる分操作性が難しくなります。

Wilsonといえば錦織圭選手、錦織圭選手といえばWilsonのラケットを愛用していますね。今使用しているのはBURN95。

95平方センチメートルのミッドプラスにカウンターベイルで疲労を軽減している錦織圭選手モデル。実際使用しているものは細部にわたってカスタマイズされているとは思うのですが。いつか僕も扱うことが出来る日があるのかどうか。

フレーム厚

ラケットを側面から見た時のラケットの厚みをいいます。30mmを超えるものを「厚ラケ」、25mm程度のものを「中厚」、20ミリよりも薄いものを「薄ラケ」というようです。厚みが増えるとたわみが少なくなるので反発力が増し、逆に薄くなるとたわみが大きくなるので反発が少なくなる分コントロールが良くなるそうです。中厚はちょうどその真ん中あたり、反発も操作性もほどほどに良くなります。

面白いのがこの23-25-23と厚みが変わるBURNの2本のラケットのこと。先端と根元側が23mmで真ん中あたりが25mmにしたことで中央部分のしなりを少なくしパワーの出しやすいラケットにしているそうです。パッと見た目にはわからないのですが沢山の研究などによってこの厚みも考えられているのでしょう、面白いです。

ストリングパターン

タテとヨコのガット(ストリング)のパターンのことですね。BURN100Sも100LSも「18×16」と書いてあります。最初に出てくる18という数字は縦糸の数、後ろに出て来る16のほうは横糸の数なので、「タテ糸18本、横糸16本のラケット」だなということがわかります。普通のメーカーのラケットではタテ糸は16本のものが多いところにBURN100S、100LSは18本、その違いというのが・・・スピンエフェクトテクノロジーというもの。

横糸の数を縦糸よりも少なくすることで、強力なスナップバック(ストリングのたわみと戻り)が生まれ高い回転力を生み出します。
ボールの軌道はネットの高いところを越え、ベースライン付近で急激に落下するためミスショットのリスクが大幅に軽減。
更にトップスピン、スライス、サーブ、ボレーなどすべてのショットでその効果を発揮します。
スピンエフェクトテクノロジー

こっちが普通のラケットのスナップバックとよばれるガットのズレと戻り。

そしてこっちがスピンエフェクトテクノロジーのガットのズレと戻り。

このズレが大きくなるほどボールに与える回転数が上がるのだとか。

スピンが大きくなるとどうなるか。アウトになるボールが減る、ということですね。これはすごくよくわかります。

スピンを掛けるのがまだ上手でない私が100Sで打ったらアウトになるボールが100LSを使うとコート内に収まるんです。100Sよりも振り抜きやすい100LSはスピンがよく掛かるのでしょう、これは両方使ってみないとわからない部分かもしれません。

ガットのせいかもしれない、テンションのせいかもしれないと言われるかもしれませんが、この2本は両方共同じガット、同じテンションで張っているんです。

グリップ、グリップサイズ

グリップにある「SUBLIME」というのはラケットに元から巻かれているグリップの種類のこと。革だったり凹凸があったりと色んな種類がありますね。

それらのなかでも、SUBLIMEは打球感がクリアで若干硬めなのだそう(こちらは比較したことがないので)。実際はこの上にオーバーグリップテープを巻くので、直接これを握ることは少ないですね。私は同じくWilsonのプロオーバーグリップを巻いています。しっとりしていてすべり止め効果はすごく高いです。

グリップサイズはG1からG4まであって、数字が大きくなるに従って太くなります。女性で1か2、男性で2か3を選ぶ人が多いそう。私の場合はG3を握ってみたときにすこし太いなと感じたのでG2にしています。実際にお店で握った太さに加えて、上からグリップテープを巻いたりするのでさらに太くなるからです。迷ったら太いほうより細い方を。それなら厚めにグリップテープを巻いたりすることで調整する事が出来ますから。

適正テンション

どちらも50~60ポンドとあります。その範囲内でガットのテンションは張って下さいという意味です。この場合60ポンド以上でガットを張ると破損する可能性がありますよ、となりますが、50ポンドより低い数字で張ってもラケットにとって問題は出ません。男性初心者で52ポンドを基準にしてくださいと購入時に勧められたので、100LSは52ポンド、100Sは50ポンドにしています。

実際に100S、100LSを使ってみてのインプレッション

もちろん私が初心者なので、プロの方やベテランの方のようなインプレッションはできそうにありません。ただとりあえずこの2本だけを使ってみての感想と比較というものは出来ると思うので、思ったままを箇条書きにしてみようと思います。

100Sを使って思うところ

  • 100Sに比べるとスピンが少しかかりにくい気がする
  • 100LSよりも少し振り遅れる気がする
  • 少し重く感じる
  • ボールが真っ直ぐ「ポーン!」と飛ぶ感じがある
  • 打球が速い
  • 硬いイメージがある

これらは100LSと比較して、のことなので気をつけて下さい。もう少しフォームを変えてやるとスピンはもっと掛かると思います。今はフラットに打つのを目標にしているのでスピンがあまりかからないんです。若干の重みがある分振り始めが遅れる印象があるので、ラケットを変えた瞬間は打点が遅くなることも。

ラケットに当たったボールは100LSに比べると力強く飛んで行く印象があります。ラケットの重みがボールに伝わっているイメージです。

100LSを使って思うところ

  • スピンが掛けやすく、実際よく掛かる
  • ラケットが軽いせいか振りやすく扱いがすごく楽
  • 100Sに比べるとボールの飛びがあまり良くないような気がする
  • 打球はすこし弱く飛ぶ気がする
  • ガットはもう少しテンションを上げて張ってみたい気がする

これらは2本を使ってみて分かる部分であって、初心者がまず1本をずっと使っていると「そういうものなのか」と思って慣れてしまうものなのかもしれません。また、使用するガットなどによっても印象が変わるかもしれませんので「間違いなくこうだ!」とも言えない部分があります。

2本を使ってみてのまとめ

購入時に読んだ100LSの使い勝手の良さ、スピンの掛けやすさというのは実際に自分でも実感があります。これを使ってみてから100Sを使ったおかげでラケットの重みを使ってスピンを打つイメージもわかってきました。2本使ってみたからこそラケットの活かし方というのも理解出来ているのかも。考えたとおり100LSを最初の一本にしてみて正解だと思っています。ベースラインからのラリーでは100Sのほうがやっぱり使いやすいなと思っています。もっぱら最近はダブルスのときに前衛でボレーが多用されるときなどに100LSを持ち出すことが多いです(笑)

テニスラケットを初めて買う、Wilsonのラケットはどうなのか、といった疑問を持っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

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