タワー型スリム扇風機3つのメリット【静音、弱風、省スペース】

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場所を取らず静かで涼しい、スリムファンは夏のオススメ扇風機

昭和生まれの私が家電で思い浮かぶのは松下(Panasonic)、シャープ、日立。総合力の松下、開発力のシャープにくらべ、日立に持っていたイメージというのがこれ。

モーターがいい。

地味です。地味ですが我が家で日立というのは長寿命で高性能の代名詞。結婚して15年ほど使い続けた掃除機と洗濯機は日立のものでした。そう、それは「日立ご指名」で購入したもの。掃除機や洗濯機というのはモーターが命と言われています。

ずっと使ってきた洗濯機が壊れた日があまりに突然で貯金が少ない時期だったため、お店に置いていたシ○ープ製の物を購入したのですが、音と振動がかなり大きく、洗濯機を使う時は洗濯機のある場所を締め切っているほど。日立の防音防振性能がすごかったということなのでしょう。

※そして2020年洗濯機が日立に返り咲きました!

記事が見つかりませんでした。

モーター周りの振動や防音をいかに抑えるかというのがよく分かる家電だと思うんです。という余談はさておき、今回私は扇風機を買うことにしました。

欲しい扇風機のスペックは

ハンモックブロガーを自称する私は窓際にハンモックを設置して寝ています。ところが真夏真っ盛りの時期になると風が弱い日などもあり、少々暑さを感じることも。ちなみに私はエアコンを付けて寝るという習慣がまったくありません。100%窓を開けるか扇風機を使うかです。マンションの高層階なので風が通ると結構涼しいものですから。

私が新しい扇風機に求めるのはこんなところです。

  • 強、中、弱だけではなく微調整ができるところ
  • 寝るときにも使うためスリープタイマーがついていること
  • ハンモックから降りて操作するのが面倒くさいのでリモコンがついていること
  • ハンモック全体に風が当たるように首を振ってくれること
  • できることなら上下にも首が振ってほしい
  • 音がしずかであること
  • 電気代が安いこと

扇風機あるあるなんですが、「強は強すぎる、でも中ではちょっと弱い」とか「中では強すぎるんだけど弱では弱すぎる」ということがあったりします。できたら3段階ではなく、もっと細やかに設定ができる方がいいのです。たとえばお風呂上がりは強めの「5」で体温をちょっと冷やしてみる、涼しくなったら弱めに2くらいの首振りでふんわりと涼しい風が当たるくらいに。

ハンモックというのは実に素晴らしいものなのですが、いかんせん乗り降りが面倒くさいのです。なるべくなら降りたくない。そんな時にはリモコンで操作ができてしまうのはすごく楽なんです。とくに扇風機で首振りボタンが羽の後ろのポッチにあるやつとかをわざわざ押しに行かなくてはいけない、などハンモックではやりたくないのです。

普通の扇風機というのは回転する羽がついていて、そこから風が押し出される仕組みです。左右に首をふることはできるのですが、上下に首を振るようなものはあまり売っていませんね(工業用で上下に振るものを見たことがあります)。そよ風のようなものを再現できると一番嬉しいので、できることなら上下左右のような立体感のある風が吹いてくれるのが理想なのです。

2種類あるモーター、DCモーターとACモーターとは

音の大きさと電気代を考えたときによく出てくるワードが「ACモーター」と「DCモーター」です。従来の扇風機はACモーター、最近のやや金額の高い扇風機は「DCモーター」がよく使われています。さて、この違いと長所短所をまとめてみます。

ACモーターとは

  • 構造が簡単で耐久性がある
  • 一定の回転数を維持するのは得意
  • 回転数を調整するような制御が苦手
  • 消費電力が高い

こんなふうにまとめることができます。これにくらべてDCモーターはこんな特徴があります。

DCモーターとは

  • 構造は少し複雑だが小型化することができる
  • 電圧の上げ下げで回転数を制御することができる
  • 低い電圧でも動かすことができる=消費電力が低い
  • メンテナンスや寿命がデメリット

ACモーター扇風機の消費電力が30~50wと言われているのに対し、DCモーター扇風機は1~20wと言われています。こうやって見るとものすごく電気代が安くなるようなイメージですが、扇風機の電気代は毎日8時間使ったとしても月に300円~500円程度、それがDCモーターに変えたところで200円に抑えられるくらい。

それをメリットと考えるには…DCモーターの扇風機って1万円くらいするので高いんですよ。しかしDCモーターのメリットは電気代が下がるというよりも、静かさと風力調整にあると思うんですよ。

低い電圧で動かすことが出来て、回転数を調整するのも得意だからこそ弱い風をふんわりと出すことができるのですから。

そうやって考えた結果、購入を決意したのが日立のスリムファンHSF-DC910でした。このDC910は2016年4月に発売されたモデルで、今年のモデルHSF-DS500Aが出ていますが、性能的にはあんまり変わらずお値段高めだったので当時のモデルを紹介しました。

日立スリムファンHSF-DC910のいいところ

この日立HSF-DC910の気に入った部分がどこかというと

  • 風量が微弱(うちわ風くらい)から6段階選ぶことができる
  • 本体のボタンかリモコンで風量調整することができる
  • 本体が動かず、内部の羽が動くことで風の首振りができる
  • 液晶表示で「今どの状態か」がよくわかる
  • DCモーターの利点を活かした微調整やプログラム運転ができる
  • 縦型で風が立体的に出てくる

ハイ、私が望んでいたものをほぼばっちり満たしています。

これ、日立の製品ページに乗ってたアイコンなんですが、これを見ると一目瞭然ですね。これわかりやすい!

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YouTubeで動画もありました。いつか消える日があるかもしれませんがこちらでも紹介しておきます。

うん、いいですね。そしてレビューなどを幾つか見てこれに決定。注文しました!

スリムファンの開封から使用開始まで

さて、商品が到着。開封すると土台部分のみ外れた状態で送られてきます。半円形になっている土台を2つくっつけて丸い形にし、上部の本体と合体させればできあがりという簡単さ。これなら女性でも十分組み立てられます。ちなみに重さは3.7kg、一番高いところで95cmほど。持って移動するのにそれほど重さを感じません。

はい、組み立て完成!

普通の扇風機は首を振ることを考えるとあまり部屋の角や隅っこに置くことが出来ませんが、これは本体が動かず内部首振りなので、部屋の角にポンと置くことが可能。首を振る扇風機って結構存在感がありますが、これはほんと「じっとして涼しい」のです。

操作は上部のタッチキーで簡単。ボタンを押すとピッと確認音が出ます。

リモコンですべて調整が可能。今の状態はすべて青色部分の液晶画面に表示されるのでわかりやすいです。

くっきり見やすい。夜でもよくわかります。

でも、夜明るすぎるし、ボタンを押すたびに音がうるさいと思ったら、ちゃんと消音、滅灯機能がついていました。

赤ちゃんがいるご家庭などでも良さそう。なんたって風がやさしいのです。

スリムファンを使ってみて感じたメリット

実際稼働させてみて感じることを書いてみます。

  • 首を振ったりする動きが無いので存在感がないこと
  • 微弱な風からちょっとした強風までの微調整が本当に心地良い
  • リモコン操作が簡単で良い、表示部分がわかりやすい
  • 風量1、2はほぼ無音、3くらいから若干モーター音がする
  • 風量6でドライヤー程度の風量

風呂上がりなどで暑いときでも風量6にしておくと十分な風量でした。その後はそよ風程度の2~3くらいで使っていますが実に静かで存在を忘れるほど。

扇風機は視界に入れば首を振るのがちょっとした存在感になりますが、このDC910は本体がまったく動かないので、まるで忍者のよう。そーっと涼しさを作ってくれます。

このスリムファンを是非勧めたいのは小さなお子さんのいるご家庭。

最近の扇風機はメッシュになっていたりと「指を入れて怪我をする」対策を十分に取っていますが、細い棒を差し込んで破片が飛んできたり、裏の隙間から指を入れてしまうような事故が考えられます。

しかしスリムファンには私が確認できる範囲で「棒を差し込んでも事故が起こる」箇所が見つかりません。風が出る部分の一番上から中を除くと回転している部分が見えますが、棒を差し込んでもなんの影響も受けないでしょう。

自然な風で生活したい方には検討の価値がある1台だと思います。確かに金額は普通の扇風機よりは高いですが、メリットをトータルで考えると絶対におすすめです。

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その他のメーカーのスリム型扇風機いろいろ

日立の独壇場だったスリムファン市場ですが、今はいろいろなブランドが進出してきていい意味での「争い」が生まれています。オススメできそうな機種をいくつか紹介します。

タンスのゲン スリムタワーファン

タンスのゲンさんは家具屋さんとして有名ですがオリジナル商品として家電もラインナップ、値段はかなり押さえられているのにこれ、ちゃんとDCモーター採用。

風の強弱は8段階、70°にも開くワイドな風はなかなかの品質、これで1万円を軽く切るのですから今ならこちらを買うかも。

山善ハイポジションスリムファン

これはお求めやすい価格の家電を多く発売している山善さんのスリムファン。

なんと8000円ほどでDCモーター、8段階の強弱。ただ8段階のうち4以上になると音がおおきい、というレビューがありますね。

アイリスオーヤマ タワーファンスリム

そして・・・やってくれましたアイリスオーヤマ。

この値段でこの扇風機を出されるとつい買ってしまいそう。首振り、3段階強弱、タイマーつきで弱運転は37デシベル、図書館より静かだということです。

お値段はあまりかけたくない、3段階くらいの強弱でもいい、でも立体的な風が欲しいという方は要チェックですね。

最後に

タワー型、スリムファンと呼ばれるタイプの扇風機は場所を取らず、DCモーターを採用することで微妙な強弱を実現、静かで心地の良い風を得ることが出来ます。

少しエアコンを抑え気味にしてこういったスリムファンで部屋の角などから柔らかい風を循環させてみるのも部屋を涼しくする方法の1つかもしれません。ぜひお試しください。