火口のプラチナ触媒の破損次第!ダメでも火口の交換で完全復活できる
アウトドアが好きな方からじわじわと人気がでているのがこれ、ハクキンカイロ。愛用してる人めっちゃ増えましたね。
使い捨てカイロよりも温度が高く、買ってしまってからのコストパフォーマンスはこっちのほうが絶対良いのです。
このカイロはベンジンを入れ、先端の火口とよばれる部分にライターなどで熱を加えると触媒と気化したベンジンが反応し、炭酸ガスと水になるときに発生する酸化熱を利用して暖かさを得る仕組みの商品です。
注ぐベンジンの量によっては24時間も暖かさをキープできます。使い捨てカイロの熱量の13倍あるとされ、直接カイロを触ると熱くてやけどするので布やフリースの袋に入れて使います。
普段はズボンのポケットに入れていたのですが、早速やってしまいました・・・。
妻「洗濯したズボンからでてきたで」
と、見せられたのがハクキンカイロの袋。袋は完全に濡れています。そしてカイロを取り出すと完全に濡れています。洗濯機の中で完全に水没してしまったようです。
どうせ水没したのなら、復活するまでをブログでレビューするか。ということで「水没カイロの復活レビュー」のスタートです。
ハクキンカイロを分解して元通りにするまでの手順
まずはカイロを分解します。
写真の上、左がタンク、右がフタです。
タンクの下に見えているのが火口とよばれる触媒部分で右下が・・・綿です(笑)分解といってもこれだけしかありません。タンクの中に入っている綿を焼き鳥に使う串で引っ張り出しました。
タンクの中の綿は3つに分かれています。火口の真下の一本を抜くと左右に一本づつ。ピンセットなどのほうがきれいに取り出せるかもしれません。出した綿を触ってみると完全に濡れています。さて、どうするか。
とりあえず乾かそうということで綿をすこし手で広げてやりビニール袋へ。火口も乾燥させるために一緒にビニールに入れます。その袋に布団乾燥機のノズルを突っ込んで口を軽く縛り電源をオン。温風で乾かそうという作戦です。
これ、部屋でやるとベンジンの匂いが充満します(当然ですが)。撮影のために部屋の中ですこしだけやりましたが、「なにこの匂い!!!」と子どもたちにかなり怒られましたのでベランダや屋外でやりましょう。
布団乾燥機が無い方はドライヤーでも良いと思いますが、袋の口はあまりギュウギュウにしばらず温風の出口をしっかり作ってやるほうが温風が袋の中で循環するので乾きがよくなります。
約20分ほどベランダで乾燥してもらいました。綿はすっかり乾燥しています。火口はよくわかりません。とりあえず綿を元通りに詰めて火口をはめ、ベンジンを注油してみます。
おそるおそるライターを火口に近づけて熱を加えます。130℃程度の熱を加えることで気化したベンジンと火口の触媒が反応するそうです。
フタをして袋に入れてズボンのポケットに。しばらくするとポケットがじんわり温かくなってきました!!!!無事復活したようです!!!!よかった!!!
火口のダメージによっては熱が上がらないこともある
この記事を書いている今、カイロを直接触ると普段と同じくらいの熱さまで回復しているので、今回は完全に復活してくれました。
しかし、濡れ具合や使用年数などによっては火口の触媒がだめになってしまい、熱が出なかったり温度が上がらなくなったりすることもあるようです。ハクキンカイロでは交換用の火口を販売しているので、それと交換することで100%復活させることができます。
決して「温度が上がらなくなった、だから捨ててしまおうポイ!」だけはしないでください。絶対に復活します。
ハクキンカイロのオンラインショップでも販売しているのですが(税込729円)、ネコポスを使っても1000円近くになってしまいます。Amazonであれば火口の値段は若干高いのですが、送料無料のショップなどもありますのでそちらのほうが安く買えます。
今回は乾かして復活しましたが、中の綿も交換部品として販売されています。ハクキンカイロのオンラインショップだけのようです。
公式サイト「よくある質問」にも載っていた
ハクキンカイロのHPを見ていると、濡らしてしまったときの対応方法が書かれていました。
カイロを水に付けた場合の対処法は?
火口をカイロから外し、遠めからドライヤーをあて乾かして下さい。
またタンク内の綿は火口をとった入口にドライヤーを当て完全に乾かし再度お試しください。
点火しない場合、火口のご交換になります。中綿は規定量のベンジンが浸み込んでいれば問題ございません。
ハクキンカイロ公式サイトより
火口は火であぶったりせず、温風を当てて乾かすほうが良いようです。中の綿は完全乾燥を狙わなくても良かったのですね。次回はドライヤーで乾かすことにします(笑)いやいやもう二度とやりません。
ハクキンカイロ愛用中のみなさまへ
妻の冷たい視線にはすっかり肝を冷やしましたが(洗濯物がベンジンで油まみれになったかと思いました)、ハクキンカイロはすっかり暖かくなってよかったです。これからはズボンを脱ぐ時はちゃんとポケットの中をみるようにします(笑)←なんか小学生の反省文のようになってしましましたが・・・。
ハクキンカイロを愛用の皆様、どうかご注意ください!