天気予報の「のち、一時、時々」の使い分けとは
天気予報を見ているとよく出てくる表現に「のち」「一時」「時々」というものがあります。
のち、と言われると「あああとで天気が変わるのだな」と思うのですが、一時雨とか時々雨というのはどのくらいの頻度なのかがよくわかりません。
今日はそんな微妙な天気予報の言い回しを調べてみることにしました。
実際の天気予報での言葉の使い方
さて、ある日。
「明日はくもり時々雨、午後の降水確率は60%でしょう」といわれたとします。
その「時々」ってどのくらい時々なのか気になりませんか?
1時間のうち50分くらいが曇で、のこり10分が雨なのか、それとも半々なのか、それともほんのちょっとなのか。そういえば「時々」もあるけど「一時」もあるんですよね、その使い分けはどこにあるのか。
調べてみました。
これによるとこういうことのようです。
時々、一時、のちの使い分けとは
- 時々雨:雨が断続的に降り、その降っている時間が予報期間の1/2未満の場合。
- 一時雨:雨が連続的に降り、その降っている時間が予報期間の1/4未満の場合。
- のち雨:予報期間の前半が曇りで後半が雨の場合。
たとえば予報の時間が午前6時から正午までの6時間だったとします。
- 「時々雨」なら6時間のうち3時間以内で雨が降ったり止んだりします
- 「一時雨」なら6時間のうち1時間30分しか雨は降りませんが降り続けます
- 「のち雨」なら午前6時から9時ごろまで曇り、9時から正午は雨
時々雨っていうのは頻度で言えばすごく高そうに思うのですが、降らない時間のほうが多いのですね。でも断続的に降るので鬱陶しさでいえばこちらの方かもしれません。
一時雨は連続的な雨なので傘はしっかり用意したほうがよさそうです。
降水確率の%は?
では降水確率60%で「時々雨」ってどういう意味なのでしょう。
降水確率は「こんな天気が100回あったときに雨はこのくらいの確率で降りますよ、のことなのだそうです。今までに100回こんな天気があったけど、そのうち60回は雨が降ったのですね。
降水確率予報で確率60%といった場合、そのような予報を100回発表すると約60回で対象時間内に1mm以上の降水があり、約40回で1mm以上の降水がないことを意味しています。
季節予報における確率表現でも事情は同じです。「気温が「低い」となる確率60%」という予報を100回発表すると、そのうちの約60回で気温が「低い」となり、約40回で「低い」とならない(「平年並」か「高い」となる)ことを意味しています。
気象庁「降水確率予報との比較」から引用
1ミリくらいの雨だったらまぁいいかとなるんですが、本降りの雨はやっぱり大変ですよね。60%の雨ならまず雨と考えて良さそうです。