コードレスをあえて無視したことで軽量ハイパワーの布団クリーナーになった
※2017年に購入した時に書いた記事です。内容を一部書き換えてあります。
我が家でずっと購入をためらっていた商品があります。それがふとんクリーナー。花粉症の季節、年々なぜか花粉症の症状自体はゆるくなっている気がするんですが、花粉や黄砂が飛び始める時期になると布団を干せなくなります。
昼間はマスクをし、夜もマスクをしているのに、外に干した布団で寝ると咳が止まらなくなったり鼻水がでて眠りにくくなったり。花粉症の時期は布団を干さないで過ごすことになります。
布団乾燥機はすでに持っているので干す必要はないといえばないんですが、やっぱり布団についたホコリはバンバン叩きたいです。すべてのホコリが取れるとは思いませんが、日頃の鬱憤を思い出しながら布団を叩くとストレスと一緒にホコリが飛んでいって…いやいや、そんなストレスないんですけどね。
そんな状態で春ぐらいから布団クリーナーを欲しがってたのですが、なかなか高かったり性能的に満足できるものがなかったので買っていなかったんです。
有名ふとんクリーナーの性能を比較してみた
ふとんクリーナーで有名なのはレイコップ、ダイソン、そして新興勢力がアイリスオーヤマ。ざっくりamazonで比較してみます。
■波長253.7ナノメートルのUV.Cランプ(紫外線)をふとんに照射します。
■毎分3,300回の振動でふとんの奥にひそむダニ、ハウスダストをたたき出します。
■吸引したホコリを、2種のフィルターでキャッチ。
■0.3μmの極小粒子まで99.7%集塵するので排気もクリーン。
■外寸法:幅300mm × 奥行352mm × 高さ150.5mm
■製品重量:1.95kg(電源コードを除く)
レイコップはUVランプで紫外線を照射してダニをやっつける滅菌するとかなんとか。吸引力が弱い、重い、UV効果なしというレビューが多い中でウチはあえて挑みませんでした。Amazonのレビューはなかなか厳しいものがありますね。
つぎ、ダイソン。
■サイズ:127×208×319㎜
■使用時間:20分間[モーター駆動のヘッドで17分間、強モードで6分間の使用が可能。]
■メーカー保証:2年
■付属ツール:コンビネーションノズル,隙間ノズル,フトンツール,延長ホース
■ダイソンデジタルモーターV6搭載従来のモーターよりも最大で3倍の速度で高速回転。最もパワフルなコードレスクリーナーを実現。
■2 Tier Radial™(ティアーラジアル)サイクロン2層に配置された15個のサイクロンが同時に機能することで、風量を強め、微細なゴミを捕らえます。
■0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%以上捕集。2 Tier Radial™サイクロンの高い分離性能とポストモーターフィルターにより、製品全体でHEPAレベルの排気を実現。
■本体重量(kg):1.3
商品自体はきっと良いんです。でも3時間半の充電でモーター駆動ヘッドを使って17分、強モードで6分しか使えないのにウチ、4人家族で掛ふとんと毛布と敷毛布とマットレスに使いたいので実用面でちょっと残念なやつです。そんなにきれいな家でもないので排気がめちゃくちゃキレイでなくても別にいいし。そしてお値段がなかなかサキ家では手がでない。
つぎ、家電製品で安いものをポンポンと出す不思議なメーカー、アイリスオーヤマ。
◆「ダニちりセンサー」塔載センサーランプの色で、ハウスダストが多い、少ない、キレイ(緑)が見やすく表示。
◆超吸引サイクロンヘッド採用ヘッド内にサイクロン気流を発生させ強力吸引
◆高い除菌能力の「UVランプ」搭載ヘッドにUVランプを搭載。
◆「高速ワイドたたきパッド」搭載強力な振動機構を搭載。
◆可動式ヘッド使用シーンに合わせてヘッドの角度を調節可能。
◆コードレスでストレスフリー
◆汚れたら水洗いができるダストカップ
◆急速充電3.5時間でふとん約5枚分(約20分)を掃除できます。
◆重量約2.1kg
アイリスオーヤマの家電というのは以前からちょっと目を付けてたんですよ。創業者であり社長の大山さんが家電メーカーの定年退職者や早期退職者の技術者をガンガン集めて面白いものを作ってるとは聞いていたので。
特に面白いのはここ。
アイリスは、大手メーカーをリストラされた人の採用を増やしている。中途採用の人ともともといた社員とでは考え方に違いがあるのではないか?
当然だ。経験者を採用したのは、家電商品は常にトラブルがあるからだ。お客さんの使い方は千差万別だ。われわれが想定しない使い方をして、クレームが出ることがある。そういうことは経験知で、新規参入メーカーにはそれがない。おばぁちゃんの知恵がないので、60歳を越した人も採っている。アイディアはアイリスで出して、それに彼らのスキルを融合させる。早くよい物を作ろうという考え方だ。
これからも中途採用をするが、作業者はいらない。商品開発で失敗をいっぱい経験してきた人が欲しい。失敗は知恵のかたまりで、ノウハウというのはそういうものだ。この3年間でノウハウがついてきたため、来年の春からようやく白モノ家電に手を付けられる。(来年の春=2017年)
そんなことでこのふとんクリーナーにも注目はしていたのですが、充電式でパワーがないともっぱらの評判だったのであんまり欲しいとは思えない。レビューを見ていると「重い上に重量バランスが悪く使いづらい」とも。うむむーどれも購買意欲が沸かない。
欲しいスペックをまとめるとこんな感じ。
- 家族4人がいつでも使えること(充電式でなくても良い)
- 置き場所を取らないこと(縦置きできること)
- フィルターの水洗いなどメンテナンスがしやすいこと
- パワーが強いこと、叩きモードみたいなのがあると更に良い
- 妻でも使えるような軽さ、重量のバランスが良いこと
家電量販店などに行くたびに「欲しいな」「でもいいの無いな」を繰り返し去年一年見送っていたのですが・・・アイリスオーヤマがケーブル有りタイプの新製品を出していたのに気づきました。
アイリスオーヤマふとんクリーナーIC-FAC2について
目に止まったのがこれ、 IC-FAC2です。
時代に逆行しているかのようなコードレスではないモデル。ケーブルがニョロニョロと出ていて、コンセントに繋いで使います。
◆軽くて、パワフルなふとんクリーナー。
◆業界最軽量クラス1.6kg(※2016年5月現在。日本国内の布団専用掃除機において。)
◆ダニちりセンサー搭載で、ダニ・ちりなどの量をランプでお知らせ。
◆吸引+たたきでアレル物質を撃退。
◆吸引と同時に温風でふとんをふっくら温めて、ダニが繁殖しにくい環境を作ります。
◆可動式で操作もスムーズ。スタンドなしで収納できる自立式。
◆水洗いできるから、いつでも清潔。
◆吸引ヘッドの内部でサイクロン気流を発生させハウスダストをかき出して吸い取ります。ハウスダスト除去率3分間で98%以上。
◆たたき 高速振動で繊維の間に潜むダニやゴミを浮き上がらせます。(たたき約6000回/分)
◆掃除機本体、集じんフィルター(本体に取り付け済み)、排気フィルター(本体に取り付け済み)、コードバンド(本体に取り付け済み)
◆収納時サイズ(cm):幅約25×奥行約14.4×高さ約40 超ワイドたたきパッド:約20cm
いやいや、ダイソンは1.3kgって書いてたぞと思って見直したらあれ、本体のみ。布団専用のパーツを付けたら1.9kgなんですね。
これならさっき書いた我が家の要求スペック、完全に応えてるんですよ。妻はチラチラamazonで価格をチェックしてたらしいです。発売当初は1万円を超えていた商品だったのが、この年明けから7500円くらいまで下がっているということで・・・
(2020年現在、7000円を割っていてさらにお買い得になっています)
こちらの商品を購入、実際に試してみることにしました。
ふとんクリーナーIC-FAC2開封!
amazonさんから来たのになぜか丸裸、このまま送られてきました。
スタンドいらずの自立式。無駄に画像がきれいなのはカメラのおかげです
高さはざっくり40センチ。
幅はざっくり24センチくらい。小さい。自立するから置き場所困りません。
この「ダニちりセンサー」が秀逸。布団を掃除しているとセンサーの色が変わるんですよ。汚いと赤色なんですが、このクリーナーを往復させてるうちに色が黄色になり、すっかりきれいになると緑色に変わって実にわかりやすい。
モードは【ターボ たたきあり】【標準 たたきあり】【弱い たたきなし】の3パターン。ホコリやフケなどがたまりやすい枕や敷きシーツ、マットレスなどはターボでガンガンやると面白いようにキレイになります。掛ふとんなどは標準でOKでした。
さっき家族Aの部屋の布団を掃除したんですが、まあびっくり。マットレスはいくらこすっても真っ赤。かなりいろいろなエキスが染み込んでいるようです(笑)ちょうど部屋に見に行ったときに使っていたのは毛布。これは赤だったのがだんだん色が変わっていって緑色になるのを見ていて、これは面白いなぁと。
今僕はホットカーペットの上にいるんですが、これを試しに掃除してみます。そこらじゅうを掃除しながらひたすらiPhone7で撮影をするという荒業、開始。
動かしてるので写真がブレブレで申し訳ないです!
ホコリなどが多いのでしょう、赤い!黒いのは肩用のサポーター(肩痛いんです)
だんだんきれいになってきた!赤いランプがオレンジに変わりました。もう少し!
ほらみてきれいきれいきれい!画像的にアレなのでモザイクいれました(笑)
このカーペットはベランダに出るためのドアの前にあるので、一番ホコリがつきやすいのですが、まさか5分もかからないうちにこんなことになるとは!!これは本当に楽しい。キレイになるに従って色が赤→オレンジ→緑になるというわかりやすさも良いです。
片手で十分操作できる重さなので、使っていないほうの手でコードを持っていれば引っかかったりすることもないですし、先端の叩きパッド部分が重くないのでクリーナーが動かしやすい。羽のように軽いと書くと完全に嘘ですけど、動かしやすいので重さはそれほど感じないんですよ。
これは本当にいい買い物をしました。自信を持っておすすめします。ちなみに値段なんですが、僕が買った時は7500円くらいでした。充電式から電源ケーブル式にするだけでこんなに値段が下がるんですね。バッテリーがいらないからでしょうか。常に電力を供給できるなら強いモーターを使うこともできるし、布団はそもそも屋内で使うものだから「充電式でなければいけない」理由がない。
そういう考え方ができるアイリスオーヤマの家電というのは今後大きく飛躍するかもしれませんね(と恩を売っておくタイプ)
欲しい人はぜひチェックしてみて下さい!
交換部品もちゃんと用意、さすがアイリスオーヤマ
安い家電によくあるのが「一度売ったら終わり、壊れたら買い直し」的なもの。ところがこの超吸引ふとんクリーナーは交換部品もバッチリ揃ってます。
交換用集塵フィルター
だいたい1年を目安に交換してください、ということです。フィルターは本当にすぐ汚れるので、交換用にフィルターを買っておいて交互に洗いながら使うというのも良いかもしれません。特に大家族の方は!
交換用排気フィルター
これは排気部分についているフィルターです。これも1年を目安に交換してください、とのこと。ただし、排気ににおいなどが混ざっている時は早めに交換をオススメとのことです。
追記 家族4人全員で使ってみました
さて、家族4人全員でこの超吸引ふとんクリーナーを使ってみました。ベッドで寝ている二人と布団で寝ている二人で明暗がくっきり。ベッドで寝ている二人はベッドで敷きっぱなし(たまには干しますが)のためかホコリがすごい。特にマットレスは表示が真っ赤でなかなかキレイになりません。毛布や布団もなかなかの汚れ具合。
しかし、毎日畳んで押し入れに片付けている二人は「毎日たたむ=毎日叩く」に近いのか、表示も黄色くらいですぐに緑色に。マットレスを掃除しているときに一瞬だけ赤色がついたくらいでした。
毎日布団をたたむというのはすごく大事なことかもしれません。ベッドで寝ている方も朝起きたらたたんでみるといいかも。
2020年追記
ブログ記事を引っ越したついでに近況報告です。
2020年になった今でもふとんクリーナーは現役で元気に活躍しています。
ホコリもしっかりとれますし特に春先の時期は花粉や黄砂が部屋に入るのでこまめに使っています。
ふとんだけではなく寝袋や毛布、じゅうたんなどにも使えるのでおすすめです。
私が買ったモデルから新しい機種が出ているようですね。パワーが上がっているようです。