スキー教室の持ち物、準備リスト、注意点を元インストラクターが解説

「スキー教室の持ち物、準備リスト、注意点を元インストラクターが解説」のアイキャッチ画像

※この記事には商品PRを含んでいます※

学校が教えてくれない「スキー教室」の持ち物、準備をまとめてみました

雪が降る地域の小学生によくある学校行事が「スキー教室」「スキー学習」といわれるもの。学年単位などでスキー場に行き、日帰りや一泊ほどでスキーを学ぶものです。

バスに乗りスキー場に向かうだけでもワクワクするものです。そして「塗っておいて」と頼んだ日焼け止めも、先生が前もって教えた注意事項もすっかり忘れてスキー場に乗り込んでいくのが子供です(笑)

スキーを教えてくれるのは学校の先生がほとんどで、学校によってはスキー場のスキースクールに入れてしまい現地のインストラクターに丸投げ、というところもありますね。

スキー板やブーツ、ストックなどはスキー場で借りることができるのですが、それ以外のウェアや手袋などは各自揃えて下さいなどと言われて焦る親御さん。どれもそこそこいい値段するし、「なんでたった1日のためにそこまで準備しないといけないの」とも考えてしまいます。

そこで、大学生のときにスキースクールのインストラクターのアルバイトをしていた私おすすめの「スキー教室グッズ、準備しておくとよいもの」をまとめてみます。参考になれば幸いです。

スキーウェア編

スキーウェアは中古でも良品が買えるのでリサイクルショップで早めにチェック

子供というのは成長が早く、身長があっという間に伸びてしまうので1年前のスキーウェアが着れなくて当然。お金に余裕がある方は毎年新しいのを買えばいいのですが、たった1日のスキー教室のためにわざわざスキーウェアを買うのはもったいないですよね。

最近のスキー場のレンタルウェアはコロナ対策ということもあり乾かさず使いまわし、なんてことも少ないです。しっかり除菌消臭してありますのでご安心を。

購入組がまず狙うのはリサイクルショップ。しかしスキー教室のスケジュールが決まる頃にはかっこいい、かわいいウェアはどんどん売れていってしまうことも。でも見るなら真っ先にチェックしておきたいですね。

毎年スキー教室がある学校に子供を通わせているなら、春に来年の冬ごろ子供が着そうなサイズのスキーウェアを買っておくのがベスト。狙いは【スキー教室が終わって売りに出されるウェア】。

シーズン終わりのため買い取り価格も販売価格も安くなります。さらに在庫も多く選びやすいため良いものが手に入りやすいと言うことなし。購入したら綺麗そうに見えても撥水処理までやってくれるクリーニングに出しておきます。

意外と汗をかくのでそのまま放置するとカビなどが生えてしまう可能性があります。ウォッシャブルなら必ず洗ってしっかり乾燥させてから保管しておきましょう。

あとは秋の終わり。スキー教室今年もあるんでしょ、からスキーウェアを見てみたら「全然着れないくらい大きくなってるから売りに出そう」とお店に出てきたもの。これはクリーニングもされていて良品のものが多いです。早めのチェックとタイミングが大事になります。

とりあえず近所の数軒は回ってみましょう。日数的に余裕があるならネットで買える中古を探すとか。こういうショップが便利です。

メルカリなどのフリマアプリなども使えますね。

どうしても見つからない、買わなきゃというときはなるべく「水色」を選ぶのがおすすめです。

水色は男の子でも女の子でもどちらでも使うことができるので、リサイクルショップ等に下取りなどで出したときに買値が高くついたりします。真っ赤やピンクなど女の子だけが着るような色を選ぶと買値がどうしても下がるので、子供さんとご相談の上。

アンダーウェアは素材重視。発散性と保温性が大事

スキーウェアの下に着るインナー、アンダーウェアは首まであるタートルネックのシャツやスポーツ用のタイツがおすすめです。

暑い時はスキーウェアのチャックの上下で温度調節をすることができます。とりあえず寒さの対策を考えて下さい。スキー教室はどうしても滑っている時間よりも、他の子が習っている間の「じっと立っている時間」が多くなり寒くなりがちです。

暑ければ脱ぐことができますが、寒ければ急速に体力を消耗し子供さんが辛い思いをします。せっかく楽しいスキー教室なので寒さ対策はしっかりと。子供さんにはこんなことを先に教えておくと良いと思います。

スキー場での服装について説明しておきたいこと

  • 熱くなったらネックカバーを外してポケットに入れよう(首から冷気を入れてウェア内を冷やすことができる)
  • さらに暑かったらウェアのチャックをおろしてスキーウェアの中の温かい空気をのがそう
  • 汗をかいてしまうとあとで寒くなった時にそれらが冷たくなってしまい風邪を引いたりする
  • 手袋をちょっと外してやることで体温をすこし下げることもできる
  • 一番大事なのは「汗をかかない」こと。汗をかかないくらいに体温を調整しよう

お昼ご飯の時に着替えさせてくれる学校などもあります。スキー教室のしおりなどをよく見て準備してあげてください。

【○○スキー場、気温】などで調べると行き先のスキー場の大体の温度などはわかります。同じ県内でもスキー場は高地にあったりするので5℃くらい違うことも。

怖いのは「暑くなって汗をかいたあと、汗が冷えてきて寒くなり震えが止まらなくなる」状態。これを防ぐにはちょっと暑いなと感じたときにスキーウェア内の熱気を早めに発散させて汗をかかせないことです。

ウェアのチャックを下ろして冷たい空気をウェアの中に取り込んだり、手袋やネックウォーマーを外して肌に冷たい空気を当てるのも良いです。特に指先は体温の調整に一役買っているので手袋を外すと体温はスーッと下げることができます。

家でもできるので練習してから出発させるとなお良いです!

体温調整の練習

  1. 温かい部屋でスキーウェアをフル装備着せてみる(自分で脱ぎ着させる)
  2. スキーウェアの内部が暑くなる(少し運動などをさせてみても良いです)
  3. 寒い外に連れて行く
  4. ネックウォーマーを取らせる(首元から冷気が発散するのがわかる)
  5. スキーウェアのチャックを降ろさせる(外気でいっきに涼しくなる)
  6. カラダが冷えて寒さを感じだしたらチャックを締めネックウォーマーをつける
  7. 汗をかく前にここまでできるようになるとベストです!

スキー用手袋は安くなりました。アルペンなどのスキー用品を扱うお店でワゴンセールなどをやってるので、安いもので構わないので買っておきましょう。

スキーに慣れていない子供は本当によく転びます。楽しくてわざと転ぶ子もいます(笑) 転んでいるうちに手袋がだんだんと濡れてきてしまい、指が冷えてしもやけができたりします。

冷たい手袋を乾かすような時間はありませんし、かと言って手袋を何枚も持たせるわけにもいきません。

低学年の子へのおすすめはミトンタイプ。縫製する箇所が少ない分水分が染み込みにくいし、指同士があたることで普通の手袋よりも温かいです。また、寒い地域ならミトンの下に日常の手袋をつけることで保温効果を上げることもできます。手袋だけの場合なら防水スプレーをお忘れなく。あとで紹介します。

靴下はできるだけ子供の足のサイズにピッタリ合ったもので厚めのスキー用を。大きめのサイズを買うとブーツの中で靴下にシワが寄り、足に当たると痛みが出てスキーどころではなくなります。

無ければ今履いている靴下を2枚重ねにするのでもOKです。ただし血行が悪くなると足が冷えるので着圧のキツイものは避けましょう。帰り道で履き替えるための予備は必ず持たせてあげてください。

ウェアの首周りの形状にもよりますが、フリース生地のネックウォーマーなども首からの冷えを防ぎ暖かいです。

帽子、ゴーグル

ニット帽子は耳まで隠れるものを。スキー場は急に天候が悪化して吹雪になったりすることもあります。暑ければニットをめくって耳をだしてやればいいだけなので、しっかりかぶれる深さのものを選んであげてください。

つばのあるキャップタイプもいいのですが、風で飛ばないように後頭部でサイズ調整できるものを選びましょう。ただでさえ不慣れなスキー板を履いているのに帽子が飛んでいくと子供は嬉しくて仕方がないのです(笑)

ゴーグルなどは必ずお店で試着を。スキーゴーグルは湿気がこもらないような仕組みになっています。高価なものを買うよりも、サイズがあう安いものに曇りどめを塗っておくほうがましです。どちらにせよバタバタしてるうちに熱くなってきてゴーグルは曇ってしまうことになると思うので。

曇ってしまったゴーグル内部をさっと拭き取れるようなハンドタオルなどをポケットに入れてあげると便利です。

防水スプレー

スポーツ店やスーパーなどでも売ってる防水スプレー。安いスプレーもありますが、スキーウェアなどにはちょっと高性能の物を使っておくと効果が全然違います。おすすめのスプレーを紹介しておきます。

コロンブスの防水スプレー、これ1本あればスキーウェア以外にもスニーカーなどの靴、レインコート、傘などほぼ万能の防水スプレー。なんと革靴にも使えます。一度購入した人のリピートが多い商品です。

乾燥させた生地にまんべんなくスプレーし、しっかり乾かすのがコツです。重ね塗りすると更によいです。スプレーしたばかりの時は独特の匂いがあるので屋外でスプレーしてください。

防水スプレーなどは安物をパッと手に取ってしまいがちですが、スキー場などの厳しい環境下では性能の良い物をしっかり使うほうがいいです。特に子供のスキーは転んでなんぼ、お尻が冷たくて腹痛を起こしたりしたら可哀想ですし。

濡れたものは思った以上に体温を奪います。早めの準備で重ね塗りしておいてあげてください。

ゼビオなどのスポーツ用品通販は楽天市場にショップを持っていたりするのでまとめて購入すると送料無料になったりしてお得です。

スキー教室を楽しいイベントにするためのちょっとしたコツ

スキー教室の前にはかならず準備物を書いた紙、しおりなどのプリントが配られます。レンタル可能なものや必ず各家庭で準備が必要なものなどは早めに確認して購入するほうがいいです。

最近ではウェアや手袋、帽子までレンタルできるスキー場などもあるようです。あとは「これがあったほうがいいのでは」というリストを作っておきますので、各自考えながら揃えてみて下さい!

スキー教室で準備しておきたいものリスト

学校では詳しく説明してくれないかもしれませんので、こんなものがあると便利、というものをまとめてみました。ぜひチェックしてみてください。

  • 保険証(保険証のコピーなど)学校の指示があれば
  • 日焼け止め (雪による日焼けはかなりきついので、男の子でもぜひ)
  • ばんそうこう(靴擦れなどに)
  • リップクリーム(唇も日焼けしますし、スキー場は意外と乾燥しています)
  • 着替え(シャツ、靴下など)
  • タオル(寒いときに体に巻き付けたり何かと重宝します)
  • ビニール袋(濡れたものを持ち帰るために、特にポリバケツ用など大きなものは穴を開けてかぶれば防寒やポンチョ代わりにも使えます)
  • お金(昼食をレストランなどで済ませるケースがありますが、スキー場の食事ってびっくりするほど高いので多めに持たせたほうがいいです)

このあたりは必ずチェックしておきましょう。大きなビニール袋は特におすすめ。寒いときにアウターの上からかぶるとかなり保温効果があります。首の部分と肩の部分に穴を開けて顔と腕を通すだけ。これなら事前に教えておけば現地で寒い時に自分たちで被ることができるでしょう。

子供の上半身にあうサイズの袋を用意しておき、顔と腕が出る部分に穴をあけ、上からかぶるとかなりの保温効果です。「ここからここまでを破って寒い時はかぶりなさい」とマジックなどで線を入れておいてあげると低学年の子でもできると思います。使わなければゴミ袋なり濡れたものを入れて持って変えれば良いだけなので。

もう一つおすすめしたいのは「子供の腕に連絡先をマジックで書いておくこと」。徒歩で行うスキー教室なら迷子にもなりにくいのですが、高学年などになってリフトに乗るようなスキーを体験するような場合、インストラクターの指示と違うコースを滑り降りてしまい迷子になる生徒が出たりします。

全員がスマホなどをもっていればいいのですが、そうもいきません。はぐれてしまった子というのはだいたいパニックになり自分の名前、学校名すら言えなくなってしまったりします。腕に電話番号などを書いておくと意外に有効です。

ただ、はしゃいでしまってる子供に現地で腕に書けといっても絶対に書かないので家にいる間に書いておくのがコツ、でしょうか。

バスでスキー場に向かい到着、雪だ雪だとおおはしゃぎして男の子が絶対に忘れるのが「日焼け止め」を塗ること。

忘れ物の多い子供は自宅を出る時に一度塗ってやって下さい。塗らないよりもはるかに良いです。

子どもたちと合流したときに顔を確認してあげることも多いのですが、「あ、カバンに入れてゲレンデに持ってきてない」としゃあしゃあというのが子供というものです(笑)

スクール生が子供の時は子供用に一本持っていたりしました(笑)

 最後に

子供のスキー教室というのはとても楽しみな行事です。普段見慣れない真っ白なスキー場で慣れないスキー板を履いて悪戦苦闘しながら楽しい時間を過ごします。

しかしそのために事前に家で行う、準備するいろいろなもの次第で寒かったり辛かったり痛かったりすることにもなりかねません。ぜひ事前にしっかりと準備をして送り出してあげたいものです。

お子さんの楽しい時間のために是非準備をしっかりとしてあげてください。スキー場では楽しいことがいっぱい待っています。