和紙の名店「榛原(はいばら)」の蛇腹便箋がオススメ(ネットでも買える)

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プレゼントにも最適な和文具のお店、実際に手に触れて納得の名品

和紙、好きですか?僕は結構好きなんです。ザラッとしてたりツルリとしてたりする紙の肌触り、ふっくらした鳥の子紙や今にも破れそうな典具帖紙、使用用途によって別漉きされるような特殊な和紙とか。

ある客先で見せてもらってから「これ良いなあ」と思う商品があって、東京にくるとそのお店に必ずと行ってよいほど立ち寄ってお土産を買うことにしています。そのお店が今日ご紹介する榛原(はいばら)さん。江戸時代にお店を開いて200年以上続く名店です。

東京日本橋の榛原さん新店舗になって引っ越していた

中央通り沿いにお店が移転してきたのが平成27年、再開発で取り壊しになったからだそうですが、このスクエアな建物、和とは合わないんですけど好き。歩いていってこの建物が見えてくると懐かしく嬉しい。2016年にこの店舗がグッドデザイン賞を受賞されたそうです。

お邪魔したのは夏真っ盛りだったのでショーケースの中は夏うちわ。季節によって変わるのも楽しい。このお店の前を通って仕事に行く人とか幸せだなぁ。

ちなみに場所はこちら。東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線の日本橋駅のB6出口を上がったらすぐです。東京駅からも歩けます。

店内にはたくさんのメインの便箋やはがき、懐紙などの和紙和文具、書道用品やうちわ、水引などの和雑貨、御朱印帳などが所狭しと並んでいます。お店自体は小さいのにかなりの品揃え。東急ほにゃららとかロ○トみたいな文具量販店に行くくらいならこっちのほうが遥かにオシャレ。

店内の様子はもちろん撮影禁止になっているのであしからず。榛原さんのHPにたくさんの画像で紹介されているので是非眺めてみて下さい。うっとり。

参考

店舗紹介 – 日本橋 和紙 榛原(はいばら)

いろいろ紹介しようかなとも思ったんですけど、どれもいいものだし紹介しきれません。HPも実に丁寧に書いてありますし商品の撮影もさすがプロお上手。そっちをご覧いただくほうが絶対気にいると思いますので!

で、そんななかでも僕がかならず行くと買う商品があります。

榛原さんの「蛇腹便箋(じゃばらびんせん)」

これ、2012年にグッドデザイン賞をとっている商品なんですよ。

蛇腹便箋というのは、長い紙に等間隔でミシン目が入っていて折りたたまれているため、一筆箋のように短文を書くことも、たくさんの枚数を使って長文の手紙を書くこともできる便箋なんです。

この折れている部分にミシン目が入っていて、折り曲げやすくちぎりやすいのです。

厳密に言えば・・・この用途であれば紙は折り曲げやすさで考えて紙目は「横目」のほうがいいはずなんです。

8メートルも連続した紙から作る関係で「タテ目」に取らざるをえず、それを綺麗に折るためにはミシン目で曲げやすさをつけるしかなかったんだと思うんです。でもそれが結果的に折り曲げやすく、かつちぎりやすいというこの商品の特性を見事に作ってしまった、というのは素晴らしいセンスだと思います(すいません、あんまりよくわかんないですよねw)

紙目の話、ミューズさんのHPがわかりやすいです。

紙目の参考サイト

紙ラボ|muse

さて、この蛇腹便箋は柄がいろいろあってかわいい。紙でできたカバーの中に折りたたまれた便箋が90枚綴られていて、さらに封筒が10枚入ってるのにすごくお得な値段なんです。

一筆箋代わりにも、メモがわりにも、ラブレターを書くにもほんとオススメ。だって好きなところでビリビリとちぎったらいいので、変に行数とか頁数とか余白の多さとか気にしなくていいんですよ。好きなだけ書けるじゃないですか。
(でも90枚全部使い切ってお手紙書いたら封筒には入り切らないので注意)

そしてこの紙、万年筆とすごく相性がいい。これ、和紙じゃないんです。パルプ率の高い洋紙なんですが異物が少ないので引っかかりにくく、つるりとしています。インクの吸い込みも良いので万年筆を愛用している人は是非使ってみて下さい

柄もいろいろあるので、「あの人にはこの柄」とか考えるのも楽しい。欲しい、と思った方は榛原さんはオンラインショップも持ってます。

いま紹介した蛇腹便箋のレターセットも売ってますし、中の便箋だけというのもあります。日本中にお客さんがいるので、こうしてオンラインショップがある方が入手もしやすいですしありがたいんですよね。リピーターが多いことがこういうところからもよくわかって頂けると思います。

久しぶりにamazonをチェックしたら小さな蛇腹便箋amazonで取り扱い始まったのですね!嬉しい。

もともと江戸時代に雁皮紙をつくり始めた榛原さん。

手摺りの千代紙や便箋などを作ってセンスの良さからお店の評判を高めたといいます。時代が江戸時代から開国の明治時代と移り変わるにつれ、ヨーロッパやアメリカなどの外国へも万博への出展などを行い知名度を高めていったといいます。

和紙は世界にも誇れる伝統商品です

不純物が多く薬品が多めに入るためどうしても寿命の短い洋紙。繊維が多く天然のものを多く使うことで滑らかで寿命の長い和紙。

「洋紙は100年、和紙は1000年」とも言われるように今でも外国から高い評価をされていたりします。綺麗で手触りが良く、長く持ち続ける事ができる商品(でもチョット高いヨ)それが和紙です。

そんな和紙に触れることの出来るお店、近くに行った時は是非立ち寄ってみて下さい!